ショウさん(仮名・18歳)
プロフィール
ヒントはこれだけ。いったい誰だ。2000年代初頭にやってたドラマやバラエティ番組を洗い出せばいいのか
3歳から芸能活動
ドラマ、バラエティ中心に活躍
現在は大学生
※2017年現在、18歳といえば1999年生まれ。大橋のぞみと同い年。ほかに引退した元子役は、嘉数一星(かかずいっせい)。
「女王の教室」「流星の絆」など。2011年「アイシテル~絆」を最後に、学業に専念するため引退。ただし高3なので当てはまらない。1999年早生まれ、サニブラウン(子役ちゃいまんがな)篠原立、橋本環奈と誕生日の近い人を探すべし。←注:番組プロフを鵜呑みにした場合。特定されないようにしているんじゃ...
※家政婦のミタ、次男役綾部守人説もあり
オーディション
死ぬほど受けてきた。(記憶しているものだけでも550個)
母親が「オーディションノート」に記録「ドアに入る時点で一番輝いてなさい、誰よりも」と事務所の人にも言われていた。
イジメられっ子の役だと弱々しくやったりと、意識して変える。待機場所ではみんなすごいピリピリしている。
オーディション前にマウンティングされたことも。
ほかの子役のお母さんが僕に話しかけてきて
「ショウくんさ、この前のオーディションどうだった?」
「いや、ちょっと、落ちちゃったみたいですね」
「あっそうなんだ。うちの子受かったのなんでなんだろうね。ショウくんの方が全然うまいのに」言われて、うちの母親がめちゃめちゃキレてたり。
ぱ:やだ、はたきたい!精神的プレッシャーをかけてる
ね:今日もライバル
ぱ:やだ~こわいよ~
その子が落ちたりすると、うちの母親が家で「あんときあんなこと言ってたからよ!」
つぶれた人の親
ぱ;オーディション、子もだけど、親見るって。愛菜ちゃんとか福くんの親、ちゃんとしてる。すごい素敵よ。
グイグイ絶対来ないし。
やっぱり、せっかく才能あるのに親のせいでつぶれた子どもを何人も見てきてるので...
ね:潰された人の親ってどういうことした人?
オーディション終わって、みんな出て来るじゃないですか。そしたら母親が入ってきて「うちの子よろしくお願いします。ホントにいろいろできるので」売り込みに行っちゃったりしたら、やっぱりディレクターさんからしたら「怖い」ってなる。
逆に僕らからしたらラッキーって思います。一人減ったなと思う
必勝法
(受け答えは母親と)二人で作って、母親のOKが出るまでずっと練習してました。
「好きな食べ物は?」訊かれたら「バナナです」と答えてもそのあと広がらないでしょ。だったら小学校3年4年の子が「好きな食べ物は馬刺しです」言ったほうが「なんでそんな渋い食べ物好きなの?」一個食いついてくれるかなと。受けるんだったら嘘ついてもいいから話を膨らませなさい、爪痕を残しなさいと言われてましたね。
ね:小学校の頃から気にしてたんだ...嘘つきは泥棒の始まりだよ、悪だよと習う年頃に、嘘をつくことで勝ち取ることもあるんだよと教えられてきたんだ。
そうですね。子役は「子ども」を武器にできるので、逆に大人っぽいこと言ってもウケるし、思いっきり子供っぽいこと言っても、かわいいなって言ってくれるので、大人はチョロいなって思いますね。子供というのを利用してしまえば。大人になって「こんなに大人に気に入られるのって難しいんだ」って思ったりしますけどね
ね:オーディションのモチベーションてなんだったの
いざ受かったとしても、エキストラで行くのとメインでは、大人の対応が違うんです。一緒に受けても横の奴がちょっと遠くでベンチコートかけてもらって、暖房に温まってんのに、僕は隅っこみたいなとこで体育座りさせられてて、なんでこんなに役柄によって違うんだろ、って....
ね:その大人の厳しさに気づいたのはいつなの?
小学校4年生ぐらいです。
ぱ:そうだよね。如実だよね
だったらやっぱりオーディションで勝ち取るしかないのが、一番のモチベーション。
やっぱり同年代の奴がちやほやされてるのに
僕は名前すら覚えてもらえない、みたいのが一番辛い。
女の子の場合、体型維持で毎日ジムに行ったり、海苔なら太らないって意識があって必要以上に食べてたら中2で急性胃腸炎に。海苔恐怖症になったりw(アカリさんって言ってたけど誰だ)高学年でランドセルしょって営業活動やってたヨシキさんとか。偉い人より現場の人を狙うのがコツ。
学校
ショウ:小6~中1の時が一番忙しかった。週4回ロケに。義務教育は退学にならないので(そりゃそうだ)学校行事は仕事NGにして。でも修学旅行は準備に参加できず、謎の班に入れられたり....大きなオーディションは、
母親に「これ受かったら一生看板にできるけどどうする?」聞かれるんですよ
欠席よりも、早退や遅刻が多かったですね。
意外と早退は苦じゃなくて「すみません先生、僕仕事なんで」ってカッコよさがあって好きだった。むしろ遅刻はすごい嫌いで。ガラッと開けたらみんな一斉に見て、なんだ、あいつ来たんだ、と思われるのがすごい嫌で。その日のノリに遅れた仲間はずれ感を感じるんで。
ね:学校は、芸能活動してない子が周りにいるじゃない?
うらやましいなというのがすごいあって、縛られることも子役なので。自由な感じがいいなあと。SNSが流行りだしたの中学生ぐらいだった。
修学旅行の夜は好きな子の話するじゃないですか。言っちゃダメだと思ったんです。ネットに書かれると思って。誰?と聞かれても「知らない芸能関係の子だよ」下ネタも絶対話さない。フェチ何?て聞かれても「髪の毛」逆に1周回ってやばいじゃないですか(笑)
彼女もいましたけど、母親から「証拠が残ったら終わりなんでメールで告白するな、どうしても言いたかったら
電話で言いなさい」バレたら芸能生活終わり。プリクラ撮るやつはプロ意識が足りないと周りから思われてた。環境的に苦痛でしたね。
大人にどう見られてるか意識して生活してました。カットからチェックまでの秒数が怖い。すぐチェックならOKなんだ、と思って。
待ち受ける体の成長
ぱ:フツーの我々でも微妙だったりするじゃない
ものすごく声が低くなったんですよ。低い声で舌っ足らず。ただ気持ち悪いやつになっちゃう。一気に滑舌を直さなきゃいけなくなったりとか。声変わり始まった途端に、一本も仕事が来なくなったんですよ。うまいことできなくて。自分が成長したってのもありますし、周りが上がってきたのもある。子役ならではの小手先のテクニックが使えなくなって、実力勝負になってきた。うまくいかない。20歳の役者さんもベテランの役者さんもみんな同じとして見られるので、難しいなと。
非行に走ることはなかったけど、鮮明に覚えてるのが高校生の時。
仕事が無くなってってどうしようかなと思ってたときある映画のオーディションが来て、がんばって受かったんですよ。
やった!と思ったら映画の主役の子が有名俳優で、小6の時に同じドラマをやってたんですね。
なんなら僕のほうが知名度的にはあった。
「一緒に頑張って兄弟役とかできたらいいね」って話をしてて、初めての再会が主役と、ほぼエキストラに毛が生えたような、ちょっとセリフ入るぐらいの僕。もう恥ずかしいてなって、楽屋の隅に隠れたりしてたんですよ。
そしたらスタッフさんが来て、その有名俳優さんが久しぶりに会いたいって挨拶してきて、って言われて行ったら
あの時と全く変わらずに「久しぶりだな!!」って....
一番悔しかったのが、その映画の打ち上げになぜか呼ばれたんですよ。肩身が狭いなと思って行ったら、周りみなイケイケの俳優さんたち。
同い年で活躍されてる人がみんないて、もぞもぞしてて
「なんで俺はあの時仕事してて仲良く喋れたのに、いざこういう立場になるとなにもしゃべれなくなるんだろう」と。
監督さんぐらいしか喋る人いなくて。芸歴長いんで、テレビつけると何かしら関わってた人が出てくるんですよ。
同年代の活躍してる人が出てると、俺何してるんだろうって。ゴールデンのバラエティとかドラマとか一切見れなくなって
ふとんくるまってずーっと深夜ラジオとか深夜バラエティばっかり。
人の悪口言っちゃダメだ、と思ってもテレビ見ながら「コイツまじで話面白くねーな(怒)」とか。それが高校ぐらい。
ぱ:山里くんは40歳だけど「日課帳」てノートに毎日人の悪口書いてんだよ
ね:そうだよ
ぱ:うん、全然普通のことだよね
18歳になった今も他人の目や評価が気になるショウさん
※今も芸能事務所に籍は置いている。
バンドではドラムやってるが「ショウさ...」って言われたあとの間が怖い
それなのに気遣いと知名度のバランスが悪い
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