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BS12 ザ・カセットテープ・ミュージック #5 輝く日本カセットテープ大賞は 

スージー鈴木(以下「すじち」)
マキタスポーツ(同「マキち」)

最優秀転調賞

渡辺美里「My Revolution」(1986=転調元年)

すじち:最優秀イントロ賞でもありますね
キーがBからA♭に落ちました。
わかりやすく言うと、カラオケボックスでキーのチェンジとかすると
歌の光景、世界観がガラッと変わるんです。
※すじち、転調のあるVer、なしVerを弾き語りで
(転調が)無いと屁みたいでしょ?
マキち:なんの抑揚も感じないですよね
すじち:この転調で小室哲哉の才能が世に出たと思うんですよね

マキち;僕みたいな青少年にとっても「転調!変わっちゃった!」がわかっちゃったんで
転調元年とも言いたいですね(笑)転調をはっきり認識したんだから
すじち:急にガッと変わっちゃんですけど、それが小室哲哉。この人工的なところ
マキち:実は今までにも味な転調の曲が、歌謡界にあったと思う。
だけどそれはわからないようにやってるんですよね
すじち:自然に。

マキち:最初に雪見だいふく食った衝撃とか(笑)だって新食感とか、
いま食感がいっぱいあるじゃないですか。でもあの当時雪見だいふく味わったとき
アイスにこの食感!!て思った時の衝撃って絶対忘れないですよね。
すじち:小学校の時にドンパッチ食べた衝撃(笑)口の中が中東戦争ですよ

※どうしてもこのドラマ思い出してしまう。30年前だけあって全員若い
ドラマ 『セーラー服通り』 【最終回後の挨拶】 - YouTube

最優秀メタアイドル賞

小泉今日子なんてったってアイドル」(1985)

マキち:スター誕生でオーディションやってる時から見てましたからね
緑色のワンピースか何か、ヒラヒラのものとかよく着てたんですよ
垢抜けないイメージあったんです。髪もいわゆる聖子ちゃんカット。聖子ちゃんの廉価版の印象。
量産型のジムの方。ガンダムじゃないですね。
すじち:ちょっとふさわしくないんですけどね。なんとなくわかります。
マキち:ところが、途中で髪バッサリ切ってショートにして
明らかにほかのとは違うんだって、僕の目から見ても。
すじち:「迷宮のアンドローラ」の頃からバッサリ。あれはもう事件でしたね。
マキち:だいたいレイヤー。そっちのフォルダの方に入ってましたね
すじち:松田聖子フォルダですよね
マキち:要するに亜流。亜流の中で差別化が行われてたと思うから
違うところに一足飛びに行ったという感じ。
これは後でご本人が言ってたとおり、
「アイドルであることに疲れてしまったから、もう事務所に了解得ず自分で切った」
なかなかの腹の座り方でしょ。アイドルは夢の中の偶像として存在という
受け取る側の気持ちがあったのと、大人達のプロダクトの中で扱いやすい製品として
作られてきてるのがアイドル。そこには内なる実像、個性の叫びが打ち消された状態で
出たものだったのが、着ぐるみの中から「いやっ、ち、違うの!」出てきちゃったみたいな
...テンション高くなった。興奮しすぎちゃった

すじち:アイドルの小泉今日子が、アイドルを客観視してる歌
マキち:そう.出てきちゃったキョンキョンなんですけど、
自分で自分を「アイドル」って言ってますよね。イントロで「ワー!」という
オーディエンスの声が聞こえるじゃないですか。アイドルがお客さんに囲まれてるのを
私は演じてるんですよって歌っていい存在感だったのは
小泉今日子さんしかいなかったんですよね。これをやったことでアイドルを殺したんだと思う。

すじち:小泉さんと一緒に仕事したことは
マキち:あるんですけど、好きすぎて。部屋にポスターだらけだったんです
キョンキョンキョンキョンホワイトスネイク、マイケルジャクソン(笑)
キョンキョンの水着に何度か僕はお世話に....だから申し訳ないですけど
この世界に入って誰にも緊張しなかったけど、キョンキョンだけは別です。
まともに目を見れないという

CM FUJI FILM CARDIA 1985年 - YouTube

最優秀12月の歌詞賞

桑田佳祐&His Friends「 kissin ' Christmas」(クリスマスだからじゃない)1986

※「Merry X'mas Show」当時VHS録画して何度も見た
まさに最強メンバー。30年経って動画検索して出てきた時の感動ったらない。
このアルバムに収録

I LOVE YOU -now & forever-

I LOVE YOU -now & forever-

今年の思い出にすべて君がいる
今年の出来事がすべて好きになる

すじち:このフレーズが大好きで。ほんとにいい歌詞だなと思って
マキち:もっと明るい前向きの歌詞とかじゃなく、っていう印象がスージーさんにあるもんですから

すじち:この番組始まって以来のピンチが今やってきました
胸がキュンとするというか、86~7年に日本テレビがオンエアした、
「Merry Xmas Show」という桑田佳祐がプロデュースした番組で流れたんですよね
86年というのはいわゆる「バブル遊民元年」で、OLの気持ちをキュンとさせるような
パンチライン、これでもかこれでもかと繰り出してくる、
わかりやすいセンチメンタリズムでギュッと掴むのを、松任谷由実が繰り出し始めた時の
まさに最高傑作なんですね

マキち:そうか、これユーミンさんの作詞
すじち:松任谷由実作詞、桑田佳祐作曲。まさに豪勢なソングライターチーム
あとこれにセットして「元日歌詞大賞」がユーミンにはありまして
「A HAPPY NEW YEAR」
今年も最初に会う人が あなたであるように
今スッと言いましたけどね(笑)
マキち:50のおっさんの目が星目になってんの、なかなか見れるもんじゃない。キラキラしてる
少女漫画みたいなこと言ってんですよこの人(笑)

カセットテープ大賞

佐野元春「SOMEDAY 」(1981)

マキち:単純に、やっぱり好きなんだよね (笑)
すじち:ここまであんなに理屈っぽい話をしたのに
マキち:初めて聞いたとき....忘れられないんですよォォ!!
ほんとにいい曲だなと思って。ただ、だんだん手の内がわかってくる
すじち:ほぉ、手の内とは
マキち:インスパイア大賞も兼ねてるんですね(笑)
ハングリーハートに非常に良く似てる。佐野元春さんは出典元が非常によくわかる
すじち:ビリージョエル期もあるし(笑)
マキち:80年代にやった仕事としては、良き紹介者だった
あの方はラジオもやられるじゃないですか。自分ようにカスタマイズして
アレンジし直して、が、編集マンとかエディターの感覚をお持ちの方なのでは
ポップスとはすべからくパクリの歴史。
みんなが大好きなモノの共有財産を、どのように共有化してカスタマイズして
その時代の大衆に当てていくかとしての作業をずっとやってるのが
商業音楽としてのポップス。
サンプリングとかが当たり前になってくると、
小山田圭吾さんとかになってくると、確信犯的に元ネタはこれですよと言ってくる。
マギー審司的に手の内を明かすことが以降あったんですよ
それ以前のキワモノアーティストだったんですよ彼は。

感想

カセットガールは98年生まれ(うちの坊主の1歳年下)
いらんっちゃいらんけどおじさんたちのためには必要だろうな。
締めに佐野元春か。むかしむかしはよくライブに行ったもの。
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