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人生案内メモ、文字起こし、感想。

サワコの朝 さだまさし 自由すぎるお客さん、北の国から、関白宣言の話

オープニング

阿川:ファンクラブって何人いらっしゃるんですかね
さだ:2万何千人ぐらいですかね。意外に多いでしょ
阿川:お金とってるの?
さだ:とってるとってる(笑)
阿川:喉大丈夫なんですか
さだ:いい時はいいんですけど。ダメな時はダメですね。昔と比べればかなりいいですね。30代から45ぐらいまでが一番ひどい喉してましたね。年間180回ぐらいコンサートしてましたから借金してましたんでね
阿川:いろんな人生の教訓抱えてましたから
さだ:教訓の男でございます

45年間、4000回以上のコンサート

都市伝説と自由すぎるお客さん

飽きないためにトーク磨いたから(笑)しゃべるのは嫌いじゃないですよね。歌より好き。うんと好き。

阿川:3時間のコンサートで2時間しゃべって、それは嘘

嘘。都市伝説。都市伝説のうちの一つが「さだまさしが2時間半で2曲」それは長崎のある講演会で主催者が「さださん、せっかくですから歌を1曲聞かせてもらえませんか」1曲歌ったの。そしたらアンコール!て始まったからもう1曲歌って、2時間半で2曲。

阿川:流石にコンサートではそんなことはしない?
う~ん...あんまりしない(笑)

お客さん驚くよ。自由だから。こないだも2列目でね、バラードがずっと続いたから口開けて寝てんの。女の人が。ああ気持ちいいんだろうなあと思うわけ。ああわかるわかる。終わったら起きて帰れよ、って思って歌ってると向かいの女の人がハンカチ出して泣いてんのよ。このコントラストってすごくない?それで最前列にいた人が便所行くからね。俺が歌いだすと(笑)

阿川:終わった時じゃなくて?

歌いだした時よ。呼び止めたことがある。大阪で「なぜこのタイミングであなた行くんだ」そしたらね、振り返って「歌はCDで聴きますから」って言われたの(笑)

記憶の中で今もきらめく曲

上を向いて歩こう

衝撃的な楽曲だった。小学校の時に「夢であいましょう」で聞いて僕はもう、目からウロコ。その後永六輔・中村八大の作品をずっと聞いて大きくなりました。何しろ感動したのはイントロですね。50年以上経っても古びてない。こないだ永さん亡くなって、自分で歌ってみようと歌い直したんです。

そしたらびっくりした。子供の頃の思い出、青春の葛藤、大人になりかかる、腐れかけの感情。老いていく自分をちゃんと見つめようとする視線。全部永六輔が描いてたの。歌い直して愕然とした。俺はこの人の手のひらから出てないと思った。

なんでこんなに洒落て聞こえるんだろうと思ったら鼻濁音です。ぼく九州人なんで鼻濁音の文化がないんです「涙が♫」ちゃんと鼻濁音で坂本九さん歌っておられるでしょ。加山さんもそうなんですね「ふたりを夕闇が♫」綺麗な鼻濁音なんですよ。九州人にはできない。今のロックバンドは絶対使いませんから小洒落た楽曲はこれからどんどんなくなるんでしょうね

永六輔トーク、ギターの話

ほんとに天才。15分と言ったら15分で終わる。ちゃんと起承転結がある。いちどね、1時間。これは無理だと思ったの。1時間ぴったりで「じゃあね、まさし」びっくりして。

バイオリンやってたからギターは簡単じゃ。なんだって出来そうな感じ。

「昨日初めて弾いて曲作ったァ??」俺今までバイオリン弾いても褒めてくれる友達いなかったから「ふう~~ん。それ、うまいんでしょ?」とか聞かれる

それから歌作りに入っちゃって、友達が失恋したって言うとインタビューに行って「どんな恋でしたか」(笑)そいつの歌を作ってあげる。俺が作って歌ってんのに泣くんだよ、男が。純情だね男って。それから作曲家になったんです

北の国から

倉本先生のお宅に遊びにこいって言われて、ギターもってこいって。

北の国から」第1回、第2回のビデオ見せられた。音楽何も入ってない。感激しちゃって「先生これすごい」「じゃいまテーマ曲作れ」
子供達が真っ暗な駅に着いて、岩城滉一さんが「ようきたなおまえたち!」イグニッションキー回して、次の瞬間隣町のなないろの花畑を横切るシーンがある。


「ここ!ここでお前の歌が聴けてればいいんだ。イントロはできるだけ短く」Gのキー弾いて車が走り出す「その先はどうなるんだよ!あ~あ~♫でいいよ」「上がれ!」「もっとあがりますよ」「今度下がる」

役者さんが12月にロケに行ってらっしゃったから(田中邦衛さんに)「できたのか~」って言われて(声真似で)「最高だよそれ」雪の中酒出してきて、みんなで茶碗酒。「最高だよさだくん!!」もうずっとそれ。

言葉が空気を邪魔するから、歌詞をつけなかった。

阿川佐和子の好きな曲「片恋」

生歌披露

PV
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自分のために歌を書くぐらい、しんどいものはないですね。(自分の中に)どうせ歌えねえだろ、という作曲家がいるんですよ
作曲がうるさいんですよ。作詞は「お前滑舌悪いから、ここが聞きにくいから直しといたぞ」

阿川:じゃ歌手のさだまさしはどういうんですか?

なんでこんなめんどくせえ歌作るんだよ!!(笑)思いながら、レコーディングで歌ってんの。自分で直しちゃうの。わがままな歌詞と作曲家と歌手。歌もギターも下手だしイライラする

関白宣言

発信者は炭鉱のカナリア

女性蔑視とか言われてね、たたかれた~。あの頃から核家族とかニューファミリーとか言われてね。親と同居せずって言われたの
そうすると夫婦二人きりになってって、片っぽが死んで、最後ひとりきりになって死ぬんだよ。その覚悟ありますか?て問いかけが家族の歌だったのね。今更僕らの歳になって孤独死とか無縁死が話題になると、だからあの時言ったじゃない、と。時代の反対側にカードを貼らないと。
炭鉱のカナリアって言葉があって、永さんもよく仰ってたんですけど、ぼくら発信者は炭鉱のカナリアでないといけない。

つまりピーチクパーチクさえずるのが僕らの仕事で、毒ガスがあったら先に歌をやめてしまって死んじゃう。だから人間はそこから引き返せばカナリアは死んじゃうけど、炭鉱でガスが溜まってたら坑夫さんたちは助かる。おかしいと言うと滅多打ちにされるから、そうじゃない方法で歌謡曲としてやってきたの。

こんな方法で何故有名になったのだろうと思うと東日本大震災以後、心を慰めるには音楽はささやかだけど力になる。

いま心に響く曲

BRAVA ミーナ・マッツィーニ

Mina - Brava - - YouTube

こんなに歌えたら俺の人生変わってるな

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