怒鳴ってばかりの父
どう接したらよいものか
20代無職男性。退職している父はしょっちゅう、怒鳴るようにして小言を言います。主婦の母も嫌気が差しているようで父にトゲのある言葉を返します。
夫婦喧嘩が始まるのです。父が瞬間的に声を荒らげ、母が言い返すのをやめるため、長引くことはないのですが、二人とも心が晴れないようです
私も幼い頃から父に何度も怒鳴られました。当時、母は私に、父の性格は変わらないと考えて受け止めるように諭しました。
私や母が外に出て忙しくすれば、父と関わる時間が減り心の平穏が保たれるでしょう。しかし、父と向き合うことを避けているだけのようにも思えますが
既に自分の中で答えが出ているではないか
外に出て忙しくすれば、心の平穏が保たれるでしょうもうご自分でもお分かりかと。
振り返ってみると、父の退職間もない頃の自分は転職を繰り返していた。50代半ばで早期退職をし、自分が結婚して家を出るまでの5~6年間。父娘として最も話ができてたな...
一緒に洋画もよく見たっけ。「レナードの朝」「裸の銃を持つ男」「スリーメン&ベビー」「ゴッドファーザーシリーズ」最初から仲が良かったわけじゃなく、思春期は怒鳴られてばかりだったが。
あれから20年が経ち、施設暮らしとなった父に仕事その他で会えない日が続くと、父の中で自分は死んだことになってしまっている。今日あったことを覚えていられなくなった。テレビを見ることもなくなった。
人生案内における、父に関する悩みは母よりも多く定期で挙がってくる。疎まれるのは父の方が多い。だいたい高圧的威圧的か、逆にぐうたらで物を溜め込むかどちらかの相談が目に付く。
鷲田清一さんの回答(抜粋)
親と子は別の人間。だから気性が合わなくても何の不思議もない。産んだ子だから好きとは限らないし、産んでもらった親だから好きだとは限らない。それをまず、当たり前だと思うのです。
家を出て、一人暮らしを始めてみませんか。誰かの子としてではなく一個人として、他人の間で働き出しませんか。
お父さんは退職して(中略)いる時間が増えた家の中では闖入者(ちんにゅうしゃ)のような疎外感を感じ、家で自分は無くてはならない存在だということを確認するために、今まで以上に責任者(暴君)のように振舞おうとしているかもしれません。長くパートナーとしてやってこられたのですから、ことの納め方はそれなりに分かっておられるはずです。ご両親はあなたが離れて行って大丈夫です。
闖入者とは
見ず知らずの、行動が不審な人物。無断で内部に入ってきた者
確かに20年以上一緒にいると、これ以上言っても仕方がないからな~って諦めるようにはなる。ことの納め方とはちょっと違うかな。闖入者ってずいぶん他人のような表現だ。
相談者は何かの理由があって家から出られないのかもしれないし、就職がなかなか決まらないのかもしれないし。そこらへんが書かれていないので、なんともね。

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