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【メモ】#しくじり先生 中田敦彦 銀河鉄道の夜

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中田式 銀河鉄道の夜

第一場面、主人公ジョバンニが学校で授業を受けている。最初に引っかかるのが、キャラクターの名前が独特

舞台は岩手県

賢治は岩手のことをイーハトーブと呼んでいた。「岩手の丈吉」より「イーハトーブのジョバンニ」「比嘉龍二」より「りゅうちぇる」「沖縄」より「ちぇるちぇる星」オシャレな世界観をプロデュースしたかった。ベートーベンに強い憧れを持っており、同じ構図で写真を撮っている。

挫折ポイント

ジョバンニの学校生活は、地味に嫌なことがたくさん起こる。タイトルに惹かれて読み始めても、途中で投げ出す人がいる。

同級生に父親の仕事をいじられる

父が遠洋漁業に出ているため、ザネリに「ラッコの上着」とからかわれる。ラッコは乱獲されて激減したため、猟を禁止される。そのため「お前の父ちゃん密猟者」の意味でからかわれた

放課後、活字拾いのバイト生活がきつい

小さい文字を彫り込んだ金属製のハンコを一字ずつ拾う。いわゆる活版印刷。あだなは「虫めがね君」

お母さんが病で寝たきり

寝たきりの母に「牛乳持ってきて」ところが牛乳が配達されていない。ジョバンニは牛乳屋に出向くが「担当者不在なので明日来てください」と言われる。

今日は今日で飲みたいでしょ?明日2本来てみなさい。お母さん腹パンパンですよ(笑)

帰り道、ザネリ一味と遭遇

「やーいラッコの上着」案の定いじられる。カムパネルラに近づきたいがザネリがいて無理。

そんな日に限ってお祭りである。なんて日だ! あまりにも辛いから横になり
目が覚めたら列車の中
憧れのカムパネルラがそこにいて「ザネリはもう帰ったよ」「お母さんは許してくれるだろうか」

銀河鉄道の路線図

KAGAYA「銀河鉄道の夜」沿線図ポスター

銀河鉄道の夜 [DVD]

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  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: DVD

最大の魅力は宇宙旅行じゃない。草花が生え、鳥が飛んでいるが現実の岩手ではない。天の川の輝きと岩手の美しい風景の間。宮沢賢治オリジナルの世界。岩手県には北上川が有り、岩手軽便鉄道がある。賢治の書いた文章で読むと最高に美しい。

銀河鉄道の夜 (角川文庫)

銀河鉄道の夜 (角川文庫)

鷲の停車場~結末

多くの人が乗ってくる「私たちの乗った船は氷山にぶつかり座礁してしまいました」←賢治16歳の時に起きたタイタニック号事件を作品に盛り込む
とある音楽が流れてくる※下校の音楽って全国共通かよ

終点である南十字星には十字架が。すべての乗客はハレルヤと言いながら十字架へ向かう。ジョバンニとカムパネルラだけが残される。「ねえ、カムパネルラ、ずっと一緒にいようね」ふと見るといない。ジョバンニは涙が溢れ「カムパネルラ!」と叫ぶ。気が付くと丘の上で寝ていた。「子供が川に落ちたんだよ」←落ちたザネリは助かったが、救おうとしたカムパネルラは45分経過しており助からなかった。

カムパネルラの死、銀河鉄道の美しさ。「雨ニモマケズ」の一節「そういうものに私はなりたい」がカムパネルラではないかと中田敦彦。作品を通して「人のために生きるのが本当の幸せ」と言いたかったのでは。

雨ニモマケズは、死を目前にした賢治が自分だけのために書き残したもの。銀河鉄道の夜も未発表だったが、死後発見され世に出た。

夫が昔、途中で読むのをやめた作品。タイトルに惹かれて読み始めたがだんだん辛くなり、銀河鉄道に乗る前に嫌気がさして投げ出したのだそう。

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銀河鉄道の夜は番組ラストに持ってこなくちゃ。このあとマルシアとかどうやって気持ち切り替えるんだよ