聞こえてくる謎の声
母が壊れていく
中村ユキは1973年生まれ
母ひさ子は慣れない土地での子育てと厳しい姑、ギャンブル好きで家庭を顧みない夫と暮らす。
27歳で突然「死んじゃえば」「隣の嫁はダメだね」「もうとっとと消えちゃってよ」「こっち見るな」など幻聴に悩まされるように。
※幻聴の中に「うざい」というのがあったが 当時そのフレーズはなかったのでは。
夫も酷い奴だ。やがて母は一人千葉の実家に帰されたが、娘のユキも一緒に住むように。娘の手を取り外へ「目をつむって歩きなさい」
精神科の隔離病棟へ
17歳で両親が離婚。
月に1~2度豹変することを”まつり”と呼んでいた。
急性期
休息期・消耗期
症状のパターンが増え、回復に時間がかかるようになっていた。妄想の種類も増えた。幻覚も頻繁に繰り返されたが、体調がいい時の母は仕事を続けていた。口癖は「消えたいね」
ユキの唯一の楽しみはマンガを読むこと。高校卒業後デパートに就職したが、マンガ家になるため3年後退職。
再入院
家に帰ると母の独り言「消えたい消えたい..私が全部悪いんだ..」トイレの洗浄剤を飲みこもうとするなど自殺行為を繰り返す。再入院。
ユキは漫画のアシスタントに。1年後、退院した母は向精神薬の影響でふっくらとしていた。地域生活支援センターに通い始める。
※自分を守ることで精一杯なのに、親の薬の適量まで把握できないよな
2013年、誤嚥が原因で死去。