一番好きなのは、日常の中に汽笛が聞こえること。僕は東京都港区に生まれたけど「なんで海が見えないんだろう」今神戸にいるから、願いが叶った。
はっぴいえんど
朝
「朝」と「かくれんぼ」以外は少年の孤独みたいな曲が多かった。上手く書けたな、と思った。カップルが誕生して最初の朝。すごくたどたどしく愛に気づいてく。初々しさが満ち溢れてて。自分の恋愛体験にもリンクしてるかもしれない。それを作ったの二十歳ぐらいだし、まだ夢がいっぱいって感じで。不易流行。努力はしなくても「僕って最先端」とは思うのね。
【不易流行】ふえきりゅうこう
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをとり入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。諸説ある。
南佳孝
冒険王
松本隆版マイウエイがあるとしたら
南佳孝「冒険王」かな。これはめちゃくちゃ思い入れが深い。この詞の中にウソというかフィクションがないわけ。シングルよりもアルバムの密度の濃さで勝負したい。いつもビビりながら前に進んできた。やらなかったことをやって成功したって自負もあるし、冒険心がないと。常に一個先は何があるかわからない。恐れないで、ある意味の宣言ですね。南佳孝は同世代なので、僕の宣言は同時に彼の宣言でもある。ずれてない。
南佳孝:大学の後輩が連れてきたんですよ。歌詞も全部出来てたんだけど、話してたら同い年で東京で、意気投合して。フォークソング全盛の時代にああいう詩を作ってて。
南佳孝:この曲が出来上がった時、背骨が一本ぴしっと通った感じだった。言いたかったことはこれだ!」と。
森進一
ルーム・キー
(森進一/冬のリヴィエラ)
演歌は書けないよ、とずっとお断りしてた。
レコーディングの時「あいつは」って、たった4個しか音がないわけ。
それ聞いただけで「あ、もうできた!」と。
「あいつは」って言っただけでドラマができる。演歌の人はほんとにうまいんだ。
第二弾を細野さんでやるって。大滝さん以上に距離が遠いのに。
森進一:(シングルのB面だし)なかなか歌う機会がないですね。
※これ欲しいけど手に入りにくそう。なかなかマニアック。