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SWITCHインタビュー達人達 二階堂ふみ×菅井円加 バレエ、ポアント(抜粋)

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ポアントは、ひとつの芸術。

二階堂:バレエは、決まりごとも多い。型にはめていく作業をしながら自分っぽさを出すのは、どういうふうにやってるんですか?

菅井:「慣れ」ってのもあると思うんですよ。それを自分の体に入れてアレンジしていく。やっぱり基礎は大事。なので、それがなかったら終われない。シンプルなステップが本当は難しい。簡単そうに見えて実は本当に難しい。

二階堂:基礎を覚えるためのモチベーションて、あるんですか?

菅井:毎日毎日同じことの繰り返しなんですよ。だから朝起きて「クラス行きたくないなぁ」たまに思うんです。自分の好きなことをやりながら、レッスン前に。「よしっ!」

二階堂:初めて履いた時、足ギュっとなるし。

菅井:高低差ありますよね。
二階堂:これを履いてると、プロの人はすごいなって。一年ほぼ毎日履くじゃないですか。

菅井:ポアント。みんなマメできてるし、痛々しいけど。あまり履かない方がいいんじゃないかって。
   だけど私達にとっては、一つの芸術。

※菅井さんは、長年酷使した足首の組織がボロボロになり、ボルトを埋めた。2015年2月、9時間の手術。現在は完治。

二階堂:誕生日プレゼントを持ってきたんですよ。ローザンヌの後の会見で、赤いマフラーをしていたので。(花束)


バレエ優勝の菅井円加さん会見ノーカット1/8(12/02/06) - YouTube

二階堂:バレエ、自分も少しやってたからなんとなくわかるんですけど、とてもストイックな競技というか。日本の踊りではない。ドイツでどうやってされているのかと。

菅井:外国の人はボディラインが綺麗。十等身ぐらいの体で。日本人は背も低いし見た目的に不利な立場にあるけど、日本人としてどう表現するかをいつも頭に入れる。

二階堂:いつも外から日本を見てるわけじゃないですか

菅井:たまにすごく落ち込むんですよ。「もっとよく見せられたらな」とか。そこに喝を入れて「いや、自分にできることをしよう」踊り手によって全然違うし。私なりに踊ろう。  

優勝、コンテンポラリー賞を受賞


Madoka Sugai - 2012 Selections - Contemporary ...


菅井円加 ( ローザンヌ国際バレエコンクール優勝者の演技 - YouTube


吉田都:ここまで全身使ってコントロールできる人はいない。菅井さんは明るい性格。それがすごく伝わってきた。表現方法が素晴らしかった。


二階堂:力強さ。エネルギーの塊を外へ外へ出している方がいるんだなあって、すごく感動しました。

菅井:結構体育会系なもんで、やりきったという達成感。ファイナルに残ったこと自体難しくて。みんなすごくきれい。みんなファイナルに行ける人なのに、その中から審査員が厳選した中に自分が入ったので、びっくりして、言葉が出なくて笑うしかなかった。コンクールで踊るバリエーションはかぶってしまう。審査員たちを飽きさせないように、どう違う表現をするか。あと、勝ち負けは関係ない。自分らしく踊れたなと思いまして。

グランパクラシック、練習中に鼻血「すいません止まらないんです」グループの最後にしてもらった。

二つの違う世界

二階堂:(17歳でデビューして)私は学校と映画のお仕事、そこで生まれてくるギャップで苦しいなと思ったりしたことはあったんですか?

菅井:両立は結構厳しかったですね・・ちっちゃい頃から。宿題やらないとと思ってもレッスン終わるのが(夜の)12時。次の日、目をこすりながら学校へ行く。毎日眠かった。お風呂で寝たこともありました。起きたらお湯が冷たくなってて。時計見たら4時半とか。

二階堂:私、学校楽しくて。他の子と合わないって定義は全くなくて。学校があるからほかの表現がある。

菅井:週に6日間はレッスンがあった。友達と遊んだりはあまりできなかった。学校は楽しかった。自分を慰めてレッスンに行ってました。姉のバレエの発表会を見に行った時、普段着ない服を着て踊ってる姉をみて「やりたい」多動児と言われるぐらいずっと動き回ってて。

二階堂:それは私も同じかもしれない。
菅井:バレエスタジオの中でも走り回ってて。先生に迷惑をかけた。動くことが好きだったので、バレエのステップを楽しんでやってた。3歳の頃姉を見てから、バレリーナになりたいという夢は変わってないです。

映画「この国の空」

菅井:どういったメッセージを伝えたいですか?

二階堂:観る側が何かを感じてくださればそれでいい。映画を公開したら自分たちの手元を離れるから。観る側がそれぞれアイデンティティ持ってるし。観る人の年齢や状況で色々変わるから。

菅井:主役をされる際って、どんなプリペア(準備)が必要ですか?

二階堂:一番最初に台本に名前があると身が引き締まる。やっぱり、私が現場の士気を高めなきゃ、まとめなきゃ。現場で起こっていることを把握したい。いい映画を作るために1ヶ月半家族のようになるじゃないですか。どうやったら皆さんが、私のためにと思ってくださるかなと。他の部署の方々ともコミュニケーションとったりとか。

ヒミズ

菅井:クレイジーなくらい一途な女の子。
二階堂:とにかくがむしゃらにやった。力を持った台本だったので。
菅井:自分にダメ出しすることは?
二階堂:あります、あります。絶対今のほうがいいのにといつも思う。
菅井:自分もダメ出しをメモに書いたりとか。後で見返して。
二階堂:でも、その時にしかできないことが絶対あって。目の前にあることを全力でやる。

私の男

二階堂:本番の一瞬だけ相手を好きになる。現場もそういう雰囲気だし。濡れ場は、母に事後報告したら
「そういうシーンがあったの?誰と?」
「浅野さん」
「いいなあ」
映画が好き、カルチャーが好きっていう母親の下で育ったから。作品が面白くなるのなら。

演じるのは、ものづくりの感覚に近い。
役によって違う人生をその期間送るじゃないですか。
楽しい職業だと思います。