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【抜粋】SWITCHインタビュー 達人達 松岡修造×茂木健一郎 錦織圭を語る

修造先生の金言

テニスコートでママさんプレイヤーに
禁句にしてるのは「謝る」こと謝ると、スポーツは本当に面白くなくなっちゃう。

スーパーゾーン

茂木:ご自身の経験から、スーパーゾーンってどんな感じなんですか?
松岡:本当に集中していて、ものすごく落ち着いている感じ。怒ったりせず、ミスしても動揺せず、すべてあるがままにいればいいという感覚。日本語で言うと「無我の境地」に似てる感覚。時間の感覚は、すごくゆっくりなんですよ。ボールをもらうときも焦ってもらうのではなく「・・・来なさい」焦らないこと。
茂木:脳科学で言うと、集中すると、時間がゆっくりたつ。転んじゃう時は脳が普段より細かく情報処理をしている。それが続くのがおそらく「ゾーン」
松岡:面白いのが、ゾーンは入ってる時、なんとなくわかる。それに対して意識しちゃったり、よりオーバーに「入ったからなんでもやっちゃおう」とするとポーンとなくなっちゃう。これが怖いんですよ。ゾーンに入ったら、どれだけそれを掴んでおくか。それがまた一つの訓練なんですよ。一人だったらわかりませんよ。テニスは相手がいる。ずっとゾーンの入りっこをしている。相手がゾーンに入ったら崩す。「すみません、トイレに行ってきます」とか、時間を割くんですよ。
茂木:駆け引きをするんですね
松岡:駆け引きはどうしても必要。
茂木:うわあ、科学者は考えないわ。そんなこと。なるほどね。

松岡:「この一球は絶対無二の一球なり」福田(雅之助)先生の言葉なんですけど、未来のこととか過去のこととか考えちゃうからとにかく、今だけ生きろ!って言わざるを得ないぐらい怖かった。

茂木:なんで倒れたんですか
松岡:自然に出た。怖い顔から、全部がほどけた。ドーン!やばい!尾てい骨をボーンって打った。痛いどころじゃないけど嬉しさが。握手して、シャワー浴びて、記者会見して、病院に行った。「次のサンプラスと準々決勝できないかも」MRIとりいって。基本的にずれていなかったので、痛み止めだけで済んだ。あれで出れなかったら相当バカですね。僕にとって人生最大のできごと。
茂木:今まで勝ってたのに突然負け出す時は、何が起きてるんですか?
松岡:ゾーンがなんで途切れるか。意識すること。何かを。「勝てるかもしれない」サンプラスの時、1セットとって次、0-40。その時「勝てるかもしれない」て思った。それでゾーンが完璧になくなりました。僕にとって、指導するうえで最大の教訓。
茂木:どうやって本番以上のプレッシャーを自分にかけるか
松岡:それは、かけようとしても無理な話。これが入らなかったら罰ゲーム、とかそういうことはできるけど、ジュニアにいつも言ってるのは「本当の練習、自分が成長するのは残念ながら試合しかない。」最も近いのはプレッシャーを与える。錦織選手もそうでした、最初来た時に全員並ばせて、セカンドサーブ1本打たせて「もし入らなかったら帰れ」入らない。みんな泣いていく。「どうだった?」「緊張しました」「覚えとけ、これがテニスだ」ウインブルドンセンターコート、そういう時に起きる感覚。
茂木:一度でも経験しないと言えないよね。でも経験するとなにか掴む、脳は。感情に関わる記憶は1回でも強烈。

海外留学、変化。

松岡:むちゃくちゃ泣いてました。寂しかった。プロになった時もそう。必ず日本に帰れる飛行機がある。鶴のマークの。そこに行くと全員日本人。安心して、乗るわけじゃないけどそこにいる。涙出てくる「俺、日本帰りてぇ」
茂木:いま松岡さんは熱い男、天候さえも変えると(笑)最近なにか暑いな~って思うと「松岡修造のせいだ」小学校からずっとテニスやってきて、迷った中でプロになって。我々が知ってる松岡修造は、何回か変わったあとの松岡修造?
松岡:いろんなものが変わってるかもしれませんけど、決して、積極的でも熱いとも思っていない。ただとんでもなくガラスのメンタルと言われた。僕の現役時代を知ってる人は、どれだけガラスのメンタルか知ってる。ランキングが離れてる格下の選手に、デビスカップでプレッシャーのかかる中でほとんど負けました。翌日の新聞で「松岡 期待を裏切る」人前で怖くて怖くて。一人で泣いてました。弱い弱い。
茂木:ガラスのメンタルから、どうして熱い男に?
松岡:ひとつは、自分はどことも戦ってない。結果が必要ないから。自分自身をずっと応援して、その後は人を応援してた。 僕は一度も頑張ったことはない。 
茂木:うわ、俺いまスゲエ感動した。学生が「自分が幸せになりたい」違うだろって。自分のためと思うと一人分のエネルギーしか出ないけど、みんなのためと思ったら無限のエネルギーが出る。松岡修造さんはマザーテレサだったんだ。
松岡:・・すごくいい勘違いですね(笑)
   

錦織圭を語る

ボールを打つ感覚、才能。11歳で見たときずば抜けていた。完全に僕より上。僕がもし教えたら、彼は潰れるわけですよ。僕の枠にはめるから。視野が広くてやることなすことすごい。「ジャンピングしながら打つか?お前」股から打つと僕は怪我をする。世界で二人しか天才はいない。フェデラー。錦織選手の方が、ジョコビッチよりナダルより上。テニスは体力 動き 強靭なメンタル。圭を真似るな。お前は無理だ。だったら努力する才能を持て。もともと圭は才能があったからこそ、日本人が持ってる反復力が嫌いだった。同じことを繰り返すのが大嫌い。練習が嫌い。マイケル・チャンとプレーしたことがある。はっきり言って全然パワーもない。走るだけ(笑)メンタルと戦略。いつも競って僕は負ける。悔しいけどコーチに向いてる。自分が持っていないテニスを、圭は持ってる。
圭が持っていないメンタルを、マイケルは持ってる。圭が自分のメンタルをつければ、絶対にグランドスラムを取れる。

テニスの場合、100%コーチが要る。つきっきり。一人で戦うので、親や彼女がコーチになれちゃう。それくらい頼りたいスポーツ。コートは、競れば競るほど孤独。ナダルフェデラーのコーチは、毎ポイント見て「カモーン!!!」叫ぶ。メンタルが8割9割。

テニスは英語が喋れないといけない。100%断られてもしゃべらないといけない。低年齢の時に変えられれば。錦織選手を含め一番していたのが英語の練習。
乗り越える力が生きてくる。

僕のこれからの願いは、松岡恵美子に気に入られること。

僕はいろんな人格があるんですよ。

感覚を言葉で表現すること、ましてや相手に分かるように説明するのは難しい。いとも簡単にやっちゃう松岡修造。

ミラーニューロンって「鏡の法則」だよね。後半は茂木先生にテストされる修造。

オーバーフローとは、意識の中で見えてると感じているもののほとんどは認知もされず記憶もされないことが分かってきた。これをオーバーフローという。
まいにち新修造...