【メモ】NHK　クローズアップ現代　少年事件・加害者の心に何が～「愛着障害」と子どもたち

2013年6月、LINEでの口論をきっかけに
１６歳の無職少女が、元同級生を暴行、殺害し
遺体を山中に遺棄した事件。

事件は凶悪性から、家裁の少年審判でなく
成年と同じ刑事事件として扱われた。
判決は懲役１３年。

被告人の不遇な成育歴、虐待によるもの。
愛着障害の影響であることを認めた。

母親からの虐待。
16歳とは思えぬ幼さと粗暴さ。

母親は真面目に毎日のように面会に来るが、娘は会うことを拒否。

16年間一緒におって楽しいって
心の底から楽しいって思ったことは、あたしの記憶にないんよ。
ずっと気を使って言うこと聞いてきた記憶しかない。
10月17日
裁判で泣いている私の背中を
初めてママが撫でてくれた。

70通を超える母親との手紙のやり取りの中で
母は虐待の事実を認め謝罪。

本当にごめんなさい。
今回のことで、あなたがどんな思いをしてきたかわかりました。

幼少期の親子関係が十分でないと引き起こされる。
船と港の関係にも例えられる。
3歳を過ぎると港から外へ行く時間が長くなる。
港すなわち親が孤立しないようにゆとりを持ってもらうこと、
船である子供は、興味を持つことを見つけ自信を広げることが大事。

裏切られた経験を積み重ねた結果
褒められても喜ばず、常に警戒信号を発した状態に。
ひょっとしたら自分を分かってくれる大人がいるかもしれないと
試す行動に出ることも。

愛着障害を持つ子の多くは医療少年院に。

ベタベタと甘えてくる反面
何が不満なのかわからないまま爆発してくる子が多い。

虐待、発達障害とは一概に割り切れない場合もある。

男子　18.6％
女子　36.8％

激しい虐待により、前頭皮質（反社会的な衝動を抑制する機能）が損傷。
線条体は前頭皮質と直接関わる部分だが
愛着障害により十分動かない。

良い行いをして褒めても響かない
悪い行いをしたときに逆ギレしてパニックを引き起こす。

※脳と犯罪の因果関係は、まだはっきりしない部分がある。

子供ときちっと向き合うことが大事。
過剰な信頼は避けるべきだが、脳に影響を与えることも考えなければならない。
虐待＝即犯罪に走るとも言い難い。

スキンシップで安心感を得られた時に出るホルモン分泌。
愛着障害の子供たちに試験的に投与。
（どういうタイミングで使うか試行錯誤中。
試験段階なので、効果の有無は結論が出ていない）

こんな複雑なテーマ、30分足らずでやるのは無理がある。
愛着障害を持っていたにせよなんにせよ
罪を憎んで人を憎まずって方向に持っていくのは違う。
LINE殺人も小５を殺した事件も
子供の頃から「キレると何をしでかすかわからない」のは
共通していたんだろ？
そのまま成長するのは最大の不幸。

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