「政治バラエティ」に挑戦する理由
猪子:見てて、なんか、いい感じですね。僕できないなあ。全員死ぬほど楽しそうにしてて
淳:楽しそうにしてることが楽しいの。自分が司会やってるとこで。
揉めても仲裁に入るし、仲良くやってくれてもいい。俺の範疇であれば自由にしてくれ。
お招きしてる人達だから「こんなこと言わなきゃいけない」「言わされてる」と思いながら言って欲しくない
猪子:思春期みたいな感じ。目輝かせて、キラキラしてる。
淳:俺もキラキラしてる。ドキドキもする。
猪子:なんで政治の番組をやろうと思ったの?
淳:30歳の頃、政治の話ができる友達、同級生がいなかった。
それぐらい日本の政治に興味を持ってる奴がいないのか。じゃ、持つための番組ができたらいいなと模索している10年。
日本って「にわか」の人をすぐ叩きたがる。
サッカーもそうだけど。全てにおいて、最初はみんな「にわか」なはず。
「政治の勉強始めました」って言うと「お前みたいな奴がなんで政治語ってんだよ」って。
「興味を持った人に、興味をもっと持つような知識をくださいよ」って思うようになった。
物事の知識を持った人って、うまく人に伝える能力が欠けている人が多い
俺は俺で偏っているけれども。サッカーも政治も、詳しくなったんだったらそれを伝える能力なり
コミュニケーション能力をつけて欲しいなと思って。
自分が政治家になるとか、大それたこと考えてなくて。
マスコミの人は、俺が政治家になる方がキャッチーなのね。
【TOKYOMX】2014年9月6日『淳と隆の週刊リテラシー』 ゲスト 田中康夫 - YouTube
※東京ローカルだから、当然地元は映んない。
テレビの世界、ネットの世界
淳:しばらくは、レギュラー番組増える喜びがあった。企画考えて実行して構想つなげてってサイクル。
でもある日「こんな表現はちょっと怒られるからやめよう」「倫理観どうなの」
コンプライアンス、自主規制でブレーキ踏む感覚が入ってきた。
10年前です。いま40だから、30歳の時。
ネットの時代だって気がしてきた。いい声も悪い声も世の中に出やすくなっている。
俺が街に出れば「番組見てまーす」って声を感じるけど
テレビを制作してる人って、どこで評価されてるかネットを見に行くと
2ちゃんねるとか掲示板の評価が、すべてのような錯覚に陥って
そっち側に寄っちゃう事で「こんなことやると叩かれるんだ」って
10年前から屈し始めたような気がする。
猪子:前は一市民がクレーマーになろうともパワーがなかった。
今はしつこくやれるしいくらでも発言できる。
巻き込めるしネットワーク持ってるし。
ネットは最終的に、暇な人ほど発言力を増す。
淳:書けるし、書く時間があるし。
猪子:時間を持ってる人のほうが、メインの発言方法を持てる。
リアルで仕事してたりして現実知ってることでも
「そんなんじゃない!」ってぶわ~っと言ってくる。
2000年以降、テレビ以外もそういう圧力が上がっていくんですね。
全企業全業界が。人はとにかく叩くのが好き。
一般企業もすごい変わった気がする。
淳の台湾の様子、フェイスブックで見てる。
通訳が一言一句違わぬように事細かに通訳するから
タイムラグが生まれて会話にならないので、通訳を変えてもらったんだそう。
台湾
淳:衝撃受けたのは、台湾の街なか行く人に
「3階の高さからケータイ投げて、キャッチしてください」ってゲーム。
もちろんやらない人もいるし、日本でやったら怒られる。
周りの人を巻き込むのであれば、台湾のルールに従わないといけない。
猪子:いま台湾で超大きいのを作ってる。アート。
日本じゃ絶対作れない。あるビルに入ったら、エレベーターあるんですけど
オブジェがドカーンとあるんですよ。
日本だと、たぶん「じゃまだ」とか
「通りの真ん中にそんな巨大なオブジェあったら、エレベーター乗りたい人が邪魔だ」とか
日本だとドーンとやろうとしても、どうしても偉い人が出てきて
リスクのあること色々言われてできない。
台湾だと「いいよ」って言ってるから「知ったこっちゃねー!」
淳:それの方が素敵ですね。絶対そっちのほうがいい。
淳に聞いて欲しいこと
猪子:ライブとか、お客さんの目の前でやるものと、
テレビ、youtubeとか目の前にお客さんがいない時の話し方の違いってあります?
淳:テレビだと「編集が入るだろうな」と思ってしゃべってる。
より素に近いのが生。こういう番組だと「ここは編集してください」と思いながら喋ってる。
広告ってダサい。
猪子:広告が10年前と比べて本当に変わってて、
広告って本当にダサい。なんでかって言うと、嘘だから。
普通飲み物だと、その国のスターが作りこまれたところでこうやって(ポーズとって)やる。
昔はそれしかなかった。
どんなにクオリティ高くても、作られてるから、それ嘘じゃんって。
今伸びてる飲料とかは、バイクでやばいところから飛び降りたり、
彼らは何もないところから、その飲み物があろうとなかろうとやってる。
(中略)バイクも似顔絵の実験もドキュメンタリだし。
日本の洗剤のCMはスタジオでやってるからリアルじゃない。
淳:広告業界とかCMのこと喋るのってタブーになってるから・・
NHKさんは、いいんですよね?俺さえよければいいんです(笑)
※本人自身
前編で淳が
「会話はキャッチボールじゃなく、ドッジボール」って言ってた。
さんまも浜ちゃんも淳もどっか共通してる。
※長いので結局2記事に分けました。ちびちび追記していきます。