別館.net.amigo

料理 人生案内 モノ TV 音楽 読書 野球 ラジオ

SWITCHインタビュー達人達 杏×和田竜 海賊の海、女優の道。

杏が夢中で読んだ「村上海賊の娘

杏:個性的な主人公、かつ映像的.一人でバーに行って読んだりした。ウチでも読むんですけど、なんかお店で飲んでたりしたら「僕、先祖村上海賊なんですよね」とか。
和田:僕は小・中と広島にいたんで、村上姓が多いんですよ。学年に2~3人いる。
杏:ヨットの大会とかでも、村上選手が上位に入賞してたりする。

和田:あ、そうですか。「村上水軍」て、聞いたことありますか?
杏:「毛利軍の中にいたかな」くらいな。

和田:海賊の中にいたんですか?っていう驚きのほうが、むしろ本出した当時は多かったですねぇ。しかも面白いのは、自分たちのことを「海賊」と呼んでるんですよ。嫌がってない。むしろ誇りを持っている。僕もちっちゃい頃「この瀬戸内に海賊がいたんだぞ」って聞いた時なんかかっこいいな、強そうだなって思ったし。悪のスパイスもあって魅力的だなって感じた。
杏:バトルのシーンで、景の必殺技が出るじゃないですか。頭の中でどういう風に出るのか答え合わせしたいんですけど。
和田:よく覚えてるねえ(笑)

太刀を頭上に差し上げ、目前に迫る手下の刀を受けた、と見せるや、瞬時に腕の力を抜き、同時に左足を右後方に引くと敵の横に廻り込んだ。
自然、手下の刀は前方へと流れ、体も前のめりになって泳いだ。景は、前方に突き出された腕ごと手下の首を断ち切った。

 
和田:最初はまるっきり思いつき。女の子が主人公がいいなって。村上武吉っていう名の知れた海賊がいて、その人物に実の娘がいたら女の子を主人公にしたいなと。荒くれ者の海賊の中に綺麗な姫様がいて、海賊が家人のことを蹴飛ばしながら酒飲んでるとか、いろんなことができるなってのがあった。

最初武吉の家系図には息子二人が載っていた。資料をたどるうち、娘がいることを突き止めた。「まるっきりの架空では面白くない。痕跡でもあればと血を分けた人物ならこんなことをしてもおかしくないな(見つけた時は)よかったな、と」

杏:景(きょう)というキャラクターは「けい」に見えるじゃないですか。
和田:素晴らしいことに気づいてくれましたね(笑)昔新聞社にいたことがあって、いろんな企業に取材に行ってたんですよ。業績が上がってる企業って、ひとり核になる人物がいるんです。そのひとが、言ってみれば、狂ったように働いてみんなをグイグイ引っ張っていく。必ずいるんですよ。それに従う人たちがある種迷惑なんですけど従うことで業績が上がっていく。それをひとつ投影させたいって。「狂う」という文字を当てたいんだけど、音だけをとって「きょう」・・それ聞かれたの、初めてです。村上海賊の場合もみんなを引きずり回していく。

後半。

杏の撮影現場

和田:本領発揮したところ見ちゃって、ちょっと近寄りがたい感じ。
杏:かなりサクサク撮ってたんですが、今日はかなり早い。着替えるのはすごく早いですよ。
和田:写真とか撮られるんですよ。何考えてやってんですかって感じ。杏さんとかモデルの場合、脚本に書かれたキャラクターがない。
杏:脚本はないけど「こういう感じでいこう」みたいな参考写真だったり共通の女性像は、みんなで話し合います。かっこいい、とか、動いてる女性とかポージング、公式みたいな感じで組み立てていく。
和田:すごいポージング変えるな~。僕もあんな風にできたら。
杏:和田さんは自分を見せるんですけど、モデルは服を見せる。例えば背景の色、光、風があるかなとかレンズの種類、寄り引きの感覚で変わっていく。ロケだったら風景を切り取って、どういう風にいれば収まるかなと。
和田:芝居は主人公の気持ちにならないと動けないけどモデルはまるっきり逆といえば逆?
杏:感情が必ずしもないというわけじゃないですけど、服を見せるために一番の存在にならなきゃいけない。表現者でもあるけど、服を見せるためのスタッフのひとり。役に準じた流れに格好や顔をしたり、こども新聞なら子供に好かれるような顔をしたり。男性向け女性向け、年齢の高い低いで自分をちょっとずつ変えていく。

和田:モデルをやってた時に、女優をやってみたいと思ってた?
杏:全くなくて。逆に「やっちゃいけないかもしれないな」という思いはすごいあって。おこがましいかなって。女優だけを目指してる方もたくさんいらっしゃるから。中途半端な気持ちで目指してもないことを、誘いを受けたからってやっていいのかなって。でも、オファーしてくださる方の気持ち「見てみたい」と思ってくださるからお仕事をくださるのかなと。まずやってみるのも一つの答えなのかな。

め以子ノート

セリフとト書きが一字一句書き写されている。
和田:シナリオの勉強法に「人の作品を書き写す」ってのがあるんですけど台詞回し、シーンが変わるタイミングなんかを体で覚える方法。書くって、なんで?
杏:書いて初めて気がつくこともたくさんあるんですけど、1作目から書き続けてる。これぐらいの分量だったらこれぐらいの時間で覚えなきゃ、とか。
和田:主演の女優さんって一番大変でしょ? あんまり寝れない。
杏:連ドラに入っちゃうとあんまり眠れない。
和田:体使うのは比較的できるけど、頭巡らすっていうのは
杏:宿題は、割と多い。
和田:うちにいるときから「ああいうふうにしよう」って作っていかれるんですか?
杏:本番よーいっていう時ってセリフも何にもない。頭空っぽ。真っ白けっけなんです。家では事務的に覚えて。その格好にならないとわからないのかも。怒ってるけど悲しいのかもしれないし。でも「よーい」って時は、あんまりないです。

「悲しい場面は楽しかった思い出を思い出す。くだらないことを思い出せば思い出すほど泣けてくる」


杏:撮影中は精神と身体がすごくリンクしてる。朝ドラの時は、毎日撮影が終わった瞬間にじんましんが出てた。「あ、来るな」撮影終わって自分の衣装に着替えた時からじんましんがぶわ~っと・・撮影中は出ないんですね。多分私は自分のことがあまり好きじゃないんですね。他の人の人生になりたい。 

もう「ごちそうさん」名場面集をダイジェストで振り返るだけじゃなくちょこっとづつ「天地人」「北条政子」「花咲舞が黙ってない」が出てきた。
見そびれた人は再放送要望したらよろしいかと。

和田(杏の印象は)老成って言うと失礼かもしれないけど、立ち居振る舞い、表情、仕草が。僕は年齢の割に幼いので、お姉さんのような感じがしましたね。

小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

  • 作者:和田 竜
  • 発売日: 2011/09/06
  • メディア: 文庫
忍びの国(新潮文庫)

忍びの国(新潮文庫)

杏のふむふむ

杏のふむふむ

  • 作者:
  • 発売日: 2012/06/09
  • メディア: 単行本