魔女の宅急便
物語をつくる鍵は、想像力という魔法。
魔法というものは、ひとつは、誰にでもあるはずだ。たとえそれが、魔女のように空を飛べなくても見てないものも想像できる魔法。
一人ひとりの中で出来ればいいなあ、って思ってます。
いまの子供たちは、映画を観てから読むか、読んでから観るか。どっちが先なんだろう。
魔女の物語を作ろう。
江戸川区立中小岩小学校6年1組
70年ぶりかしら。魔女のパペットを取り出すと「これに名前をつけてください」
鬼ババア・・
魔女はこんな顔をしてる人ばかりじゃない。これからいろいろなところで集めたお人形をお見せします。これはドイツ、この方はチェコスロバキア...
主人公のキャラクターを考える。・魔法はひとつ。どんな魔法でもいい。
私がびっくりするようなものを作ってくれたらそれが一番面白い。「魔女は女ばっかりじゃつまらない。男がいてもいい」「設定を現代と決めつけない」
ピノ:動物と話ができる
キノ斗:口から入れた食べ物を、頭で増やせる
ジョセフ:「めんどくせえ」って言うと、10分間だけ時間が止められる。本人は止まっていることに気づいていない。
アレッサ:氷を操ることができる
テレサ おばけなどに変身できる
リトルブック:体の大きさを変えられる
キャラクターデザイン、主導権は女子が多かったのか。男子が描く「いかにも気持ち悪い」顔つきが出てこない。却下されたか。
教室の外を出て題材探し
物語は起承転結があるわけ。何か事件がおきて、失敗があったり、仲良くなるとか、物語の動きを少しつけて、やってみる?
・・もう少しシンプルでも良かったかな?何を見せてくれるか、楽しみなのね。
表現は自由(2日目)
絵も描いていいし、ビックリマークをつけてもいい。自由に。
「ひとりひとりが役割分担を作ってやっている。 昨日帰ってから考えた新しい話が入っている。」
班ごとに発表。
キノ斗
少年が毒キノコを食べるとキノ斗に。食糧不足に悩む貧しい村にたどり着き、魔法を使う。成功し、自分の魔法で村人達を救う事が出来た。
リトルブックの物語
未来の実験室で爆発事故が起きたのがきっかけで誕生。
リトルブックの相棒はカエル。
学校で誘拐事件が起きるが、
魔法で大きくなったリトルブックは犯人をやっつける。
ピノはミュージカル風に歌って表現
私が書いてても、最初はキャラクターを考えて、話がスタートするんだけどなかなか難しい。ちゃんと書けるようになるまでは7年かかりました。2日間で考えると難しいのは当たり前。起承転結を入れて考えてくださったのはすごく良かった。あなたたち30人、みんな魔法を持ってる。何か考えてコツコツやっていくと、それがその人の魔法になる。誰でも魔法を持ってる。
卒業アルバムに載るのかな。いい記念になったね。
生い立ち
5歳の頃母を亡くし、父が読んでくれる童話に胸を躍らせた。
「幼少期、そんなにしあわせなこどもではなかったから、 寂しい思いをしてたから。 父は一生懸命だったと思いますよ。面白い人でした。 じぶんで言葉を作ったり、節をつけたり。楽団調だったり講談調だったり。 いろんなしゃべり方をした人でした」
ところで
小学校の図書室に行くと、おばけのアッチが待っていてくれる。読み聞かせの時も「アッチでーす!」という声から始まる、こともある。2年生ぐらいまでは結構借りるんだよな。パペット単体では売られていなかった。
番組に出てくるクラスで、いわゆる”問題のある子”を見たことがない。失言とか暴言なんかは当然カットなんだろうけど、というか、そういう子のいないクラスを選んであるとは思うが。現場にいると、なかなかこんなのびのびした集団に出くわすことが少ない。小学校でも、ひとクラスに数名は例の「修学旅行で語り部に暴言」的な生徒がいる。小1ショックだって年々ひどくなってる。