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会社の星 落合博満 後編 オレ流人材育成術 谷繁を語る。

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失敗しそうな部下

教えるのか?見守るのか?

俺だったら教えない。気付かせるか「なんともならないから助けてくれ」というまでほっておく時間も必要。
ひとに助けを求めるってことは、全てそれを受け入れようとしてるわけじゃない?自分の中で「まだオレはこういうやり方がある」と考えてるうちに「いや、それ違うよ。そうじゃなくてこうやったほうがいいよ」と言って成功したって、次に「この人が何かあったら助けてくれるから、俺ら考えなくていいんだ」これが一番まずいんだと思う。その代わり、ずっとその子のことを観察してなきゃだめ。何か変わったことが見えてくるはずだから。オレの経験からすれば「そっちじゃなくてこっち行ったか。でもそっちだよなあ」てことを頭の中に置いとけば、その人がどういう手順で行ったかわかるわけだから。答えを出さないのが一番いいんだろう。出しちゃうとイエスマンになっちゃうから。あくまでもその仕事を任された人間が最後までやりとげる。人の助けを借りてでも最後までやり遂げて仕事を終わらせるのが大事。

失敗するとあなたの会社人生終わっちゃうんだって、ギリギリの状況でも見守るべき?

俺は見とかなきゃいけないと思う。
こいつはそのくらいやって失敗したって、将来的に会社の屋台骨を背負って立つ人間だから(失敗を)味わわせないといけない。それを上がどう考えるか。俺だったら切っちゃうよ。できない者は。まぁ、組合があるからねぇ(笑)仕事から外すことはできるよね?一番難しいのは、使う側がどうやって仕事を・・この仕事だったらこの人に任せる、こっちだったらこの人というものをどうやって自分が見つけるか。

一番変わったのは谷繁
・時折単調になったり、簡単に勝負に行って打たれてしまっていた。
2010.4.2 原因は谷繁のリードにあると考えた落合は捕手交替。谷繁への交代の理由を伝えなかった。自分で気づいてほしかった。気持ちがおさまった時に、しゃあないなと。どういう状況になっても最後までやりぬかないといけない。企業で言うと成績が出ない,これはもうしょうがないじゃダメだと思う。プロですから僕らは。なぜそうなったか自分で考えて自分で処理していかないとダメな世界だと思う。

当時は周りが「谷繁は日本を代表するキャッチャーなんだから」ひとから教わることもまずないだろうと。自分で自分を評価する部分と、周りが勝手に高いところで評価してくれる部分があった。

オレからみると「お前まだ30ちょっとで、これからもっとうまくやらなきゃいけない。キャッチャーってこういうもんじゃないよ」って部分が彼にはあった。これは誰も改心しないって。気づくだけあいつは利口だと思う。どうやったってキャッチャー谷繁ってのをうまく使わないと、このチームは勝てないと言うのが大前提にあるんだよ。安心して野球をやられると成長が止まるから(谷繁を)ターゲットにした。てことは周りがね「このひとでもこんなこと言われるのか」「こんだけ評価を受けてるあの谷繁さんでも一人前扱いしてもらえない」「代わりが育ってきたら使う」と思われ「だったらオレらがんばったらゲームで使ってもらえるんじゃないか」そういうものをチームに植え付けただけ。

見せしめとは違う。よく世代交代だとか若い奴を使えって言われるけど、若い奴にそこまで期待するのが無理。組織を活性化させるなら、そこで一番仕事している人間を再教育する方が手っ取り早い。

やりたくないことを勉強せず成長しない部下

    • 教えてもわからん。やらない。

自分で興味を持ってる奴は黙っててもやるんだ。今言ったからすぐ部下はやってくれると思ったら大間違い。

俺プロ入ってすぐ山内(一弘)さんに「すいません、もう理解できないんでほっといてくれ」と言った。ボール飛ばなくなったんだ。やろうとすればするほどわけわかんなくなる。自分がやりたいようにやってだめならだめでいいと。ほっといてくれた。2年3年4年5年と、年が経つにつれ山内さんから教わったこと、全部やってると思い始めた。今はできないんだけど、年とともに経験とともに自分の中で全部とりいれてやってた。教育ってこういうことなんだ。人を教えるってこういうことなんだ。教えてすぐじゃなくても、5年後10年後自分がいなくなった時でもいいじゃない。そういう気持ちで若い人に接してやればいい。

コーチ連中なんか俺にぼろくそ言われてるよ。

精神を落ちつけられる場所を1か所作る。ここならだれにも邪魔されないというのを作ると、感情がコントロールできる。

渡部建の父と落合は東芝府中