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【感想少々】ETV特集 1948-2018~多様な性をめぐる戦後史~ 内藤ルネ

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内藤ルネ

ありのままの自分を受け入れる

2007年、74歳で絶筆。
薔薇族の表紙は実質的なカミングアウト

ピーコ なんで描いたの?って聞いたら「もう自分が自分であることを隠しているのは、辛いことだよ」って。自分が納得する、自分が自分であることが納得することができた時に初めてそういうのをオープンにしちゃってもいいかな、って思ったんじゃないかな

スケッチブックに書かれた覚悟

染色体なのかなんなのか、否応もなく、私はこの性に生まれてしまったのだ。しかしそれもとやかくは言うまい。もともと人間が持ち合わせてきた、第三の性であるなら、受け入れざるを得ないではないか。これからも、人に生れた喜びを この喜びを人に語らねば

友達が表紙に惹かれたと言って見せてくれたのが薔薇族。当時、万引きした高校生が自殺。親に同性愛を咎められることを恐れて。

行きたかった

感想

もうちょっと紹介されるかと思ったけどメインじゃなかった。あくまでもマイノリティのひとり、戦後史として。

番組のメインは大塚隆史さん。初めて知った。「うゅうゅが早く来る」っていう独特な表現。ところで、マイノリティで思い出されるのが東郷健氏(2012年死去)政見放送。主張は至極まっとう。出てこなかったが。
- YouTube

1950年代は精神疾患とされた。人生案内でも「将来と人生への疑惑に死さえ思い、悩んでいます。私のような性情の男の生きる道をお教えください」に対し「忌憚なく言えば、それは性の発達が不十分なのです。感情や知の面では常人でも、発達的には異常者なのです」なんの救いもない回答者・山本杉先生(女医・性医学者)。さらに「これを治すには原因が肉体的なものか 心理的なものかを確かめて、前者ならば医学的に、後者ならば異性を得て、その助力によって徐々に是正してゆくのです」とある。それができれば苦労はしない。違う回答者ならよかった。相談者は生きていれば80代。
山本杉 - Wikipedia

後半駆け足で雑な流れになったのが残念。特のラストのテロップは、端的に紹介するには間違いじゃないけど、なんかもやもやするのは自分だけかな。BGM良かった。

ブルーボーイと呼ばれた女 75歳 姉と二人暮らし/日本初のゲイ雑誌創刊者 86歳 ブログに移行 孫の机 その傍らには薔薇族/新世代の女装パフォーマー 46歳 パレードを司会/究極のカワイイを求めた男 2007年絶筆、享年74/伝説のラジオDJ 70歳 普通の毎日を生きる/