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ボクらの時代 サンドウィッチマン 伊達みきお 富澤たけし×糸井重里 3.11 東日本大震災から7年

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2011.3.11から7年

宮城県女川町の現在

富澤:単純に、四十超えると早いじゃないですか。それもあるのかなと
伊達:おかげさまで忙しい毎日を送ってますからね
富澤:被災地と言われるところに行くと、そんなに、5年だからどうの、6年だからどうって無い
伊達:よく、節目とか
糸井:放送の都合で

伊達:向こういって話聞くと「何が節目なの?」言われたりしますね。数字的な節目なんでしょうけども。こないだ女川行ってきたんですよ。
糸井:女川。一部分ものすごく栄えてるでしょ
伊達:女川って、いろんな被災地行く中で一番復興してるなあっていう。スピードが速いなあと思っていて。「女川、復興早いですね」って話をしたら「いやいやいや、まだ生活レベルには至ってません」スーパーとか、日常品を買うお店が無いんですって。
糸井:そうか、市(いち)とかはやれるんだけど、住んでる人の何かは無いんだ。後回しになるわけだ。
伊達:そうなんです
富澤:だから観光とかで行った分には「あ、もう「こんな(になってる)んだ」
伊達:お土産屋さんはいっぱいあるんですけど
富澤:住んでる人にしてみれば、普段の生活のものが
伊達:まだなんですよ、と言われて。ちょこちょこ行くんですよ、石巻行ってきたら、宮城県外、東京とか大阪、福岡、名古屋。ほかの地域から震災以降東北に集まって、石巻とかを再建する人たちがすごく多いんですよ。
糸井:いますね
伊達:他地域の方の知恵をたくさん受けて展開してますね。

被災地との付き合い方

糸井:組み合わせが出来たって意味では、外の人も、ああいう理由があったから入りやすかったっていうのもありますね。僕は、長く付き合っていく方法って、どうしたらいいんだろうって、最初から考えてて。実際長くやらないとできないことばかりになっちゃったんで。例えば会社を作るみたいなことをやって、今日僕はキャンペーンみたいに着てきたんですけど。これ気仙沼ニットっていうの。これが利益を出せるようになって、税金を払うようになりたいというのが作った理由なんですけど。何していいかわからない度っていうのはずっと続きましたね、正直言って。みんな忘れちゃうんだからって、僕は夏の終わりぐらいの時にちょっと聞こえたんですよ。で「忘れないよ」って言っても嘘に聞こえちゃうじゃないですか。で、どうしたら忘れないよってずっと聞こえるかな、証拠物件を置くしかない(笑)
伊達:置くしかない
糸井:いろんなことしようと思っても全部ダメだったの。写真館作ろうとかいろんなこと考えたんです。全部地元の人の邪魔になるし、なんか自分の自己満足になっちゃいそうだな...ただ「忘れない」だけは伝えたいなと思ったんです。で、どうしたかっていうと、証拠物件が支社を作ることだったんです。
伊達:会社をそこに作って。忘れようがないですもんね。
糸井:なにしていいかわからないから、僕ら遠慮がちにとにかくなにか邪魔になんないようにと思って。なにか失礼の無いようにないようにと思ってるんですけど、向こうは、最初の最初にお刺身食べさしてくれたり、さんま焼いてくれたり。つあり「ごちそうしたいんだ」って言われたんです。それも生きることに含まれてるっていう。

東北魂

伊達:僕らも震災直後に行きました。3月の下旬です。避難所、当時おにぎりか何かが配布されてたんですよ。そしたら僕らにそのおにぎりをおばあちゃんたちが「あんた食べなさいこれ。あんたたち若いんだから」そんなこと言ってくるんですよ。お水飲みなさいって
富澤:でもそれは頂けないですから、水だけ頂きます
伊達:頂いたのかお前。ダメだ、頂いてませんって
富澤:そうですね
伊達:この人たちすごいなと。元気な僕らがなんとかしないとって思いましたね
糸井:僕らサンドウィッチマンさんがやられてるのずっと見てて、とにかく「ぐるぐる回ってる」事実がひとつ(笑)必ずテレビはついてくるから。最後に寄付を呼びかけましたよね。あれが4億円。
伊達:超えましたね
糸井:そんなになるとは思わなかったでしょ
富澤:びっくりしました
伊達:どうするこれ?って
糸井:したいんだよね、みんなね。で、出来るならば信用できるところにしたいんだよね。
伊達:信用していただけました
糸井:その意味でもふたりは、ぐるぐる回ってる事実が
富澤:もうちょっといい言い方ないですか(笑)
糸井:そうねえ。でも一番できないのがそれだと思うの。それが信用だと思ったんですよね。
伊達:でもそれだけ協力していただいたんで。責任ありますし、ちゃんとやろうと。

きっかけ/ 好感度に苦しむ

糸井:今日僕は二人に会うんで、いちばんしゃべりたかったことがひとつあって。...そんな人たちでした?(笑)僕もなんです
富澤:あ、そうですか
糸井:大っ嫌いだったんです。そういうこと。なんか手伝うだとか、歌いに行くだとか、何それと思ってた。
伊達:えぇ 糸井さんが
富澤:何があったんですか
糸井:マンション、上のほうなんですね。10階以上だったんで、揺れたんですね。いない間に揺れたんで、先に帰った僕が開けたら犬が出てこないんですよ。下敷きになって、とか感じて、一所懸命名前呼びながら探したら、寝室のベッドの下で震えてて。自分がここにいたら、この犬の気持ちになったんだと思いましたね。完全に自分のことだって今回は思ったんです。そこからちょっとずつ、恥ずかしいとか言ってらんないぞと思って。それがきっかけですね。サンドウィッチマンさんも、これみよがしじゃなくて、ぐるぐるぐるぐる回ってたんですね(笑)普通にやってるじゃないですか。いいことしましょうとかじゃなくて。
伊達:はい。でもね糸井さん、好感度が高いとか、
糸井:困りますか
伊達:好感度に苦しんでます。そんなにないですよ。好感度なんか。
糸井:好感度って、無いのも困るけど。立派な人になりたくないみたいなことが
伊達:そうですそうです。立派な人になる必要ないですからね。芸人は。
糸井:かといって「あいつらロクでもないやつだぞ」キャンペーンをやるわけでもない
伊達:やる必要もない。どっちかっつったら、好感度いいほうがいいけど、好感度のために、みたいな捉え方されたりするんで。いやそういうこと全然ないですしね
富澤:ちょっとだけですかねぇ(笑)

糸井:お笑いってことで、気を遣ったことはありますか?
伊達:今だから言えること。実は僕らのネタって「死ぬ」って単語が結構出てくるんですよ。それ、やめましたね。簡単に出せないっていうか。あんまりそれを言いたくなかったっていうのがあったりしましたね。
糸井:地元の人はきっと「やってよ」って
伊達:不謹慎だとか言う奴らは、全然関係ないところからの声なんですよね。いやいや地元の人達笑ってくれてるよって。こっちは思うんですけども。

夫婦の絆/震災後の友人との付き合い

伊達東北新幹線なんかも、満席の時があるんです。嬉しいですよね。こんなにたくさんの人が仙台に向かってくれるんだ
富澤:立ってんのが悲しい(笑)ありますよたまに

糸井:最初に大きな寄付をしなきゃいけないなって思った時に、アイツに言っとこうと思って。反対されたらまた考え方変えなきゃって。言ったら「そうなんじゃない?」
伊達:同じ考え
糸井:そこですっかり後が楽になって。現地での手伝い方とか、かみさんはかみさんで友達が別に出来て、行ったり来たりしてますからね。一緒の時もまれにありますけど、一緒に行くと夫婦だと思われちゃう(笑)
伊達:いや、夫婦だから(笑)誰に嫌がられるんですか。奥様に?
糸井:奥様に。賛成されてやってることってやっぱり大事ですよね。
伊達:友達と「今度飯食いに行こう」いつ行くかわからないような約束するじゃないですか。そういう時は必ず会うようになりました。なんかそういうのないですかね。
富澤:「また今度、いつか」じゃなく。
伊達:会えなくなるような気がして。何があるかわからないじゃないですか。だから東北は同窓会が異常に増えたみたいです。コイツの高校のラグビー部も増えてます、集まりが。

糸井:無意識でしたね。僕もやるかどうかわからないときは「やる」で決めてますね
伊達:自然と、なにかのきっかけにはなってる。

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