患者が治療法を選ぶ
薬を飲むか?
手術をするか?
リハビリか?
どれがいいですか?
90年代半ばから、治療法を患者が選択する時代に。
頭痛で受診なら「痛み止めはどれにしますか?」※緊急手術は例外
問題点
患者の意識が置いてきぼりに
間違った情報に触れないようにするには。
手術かリハビリか患者に決定権が委ねられる不安。医師に直接質問することへの気後れ。
確かにネット検索すればするほどドツボ感あるよな。
5ヶ月も悩んで悪化するのは嫌だし。
大野智大阪大学准教授
お詫び、治療の選択について語る。
医師の大野智先生にお越しいただいています
イノッチ:さんざん言われたと思うんですけど
大野智:ほんとに。ファンの方にまず最初にお詫びして(笑)
似ても似つかない人が突然。本当に申し訳ございません。
治療の選択は本来、患者さんと一緒に決めていくのがあるべき姿だと思うんですね。
治療法、手術かリハビリか、メリット・デメリットは
ある程度説明させていただいたと思うんですけど
一緒に考える時間がおそらく十分に確保できてなかったのかなあと。
ただ、現実的な話ですね、少し言い訳っぽく聞こえるかもしれないんですけど
例えば午前中に30人の患者さんを診よう
一般的に結構外来で起きている現状なんですけども
実際単純に割り算をしていきますと、一人の患者さんに割ける時間は
5分だったり10分だったりってところになると
一通り説明をして、あとは患者さんに「決めてください」と。保身に走ってる例もゼロではないけれど
必ずしもそうではなく、今の医学教育では患者さんにきちっと説明できる
情報を提供する、患者さんに決めてもらう時間、
時代の流れが少し変わってきてるので。
医療者の方から「こうしましょう」と言うケースが少なくなっている。患者さんの医師に対する目が厳しい状況
コミュニケーションの方法として一方的に(患者さんに)決めてくださいと
医者と患者の関係は本来信頼関係に基づいてコミュニケーションとるべきところを
ちょっと不信感があったりですね、医療事故の報道もある中で医師が保身に走ってる
2015年、自己紹介に使ってる大野先生。
biz-journal.jp
患者が治療法を選択するようになった理由
・医療が進歩して治療法が多くなった
・慢性疾患が増えて治療が長期化
権利意識の変化とは
個人個人の権利が大事な時代になってきていて
患者側が「自分の意に沿わないことは医療側の責任である」という事態が
残念ながらしばしば起きている
医師の側もしばしば経験するので、保身的にモノを考えてしまい
情報を提供した上で(患者に)「ご自身で選んでください」
そうなってきたのは確かで、現代の風潮だと思う
患者側が医療に多くを求めすぎる
必ずしも治療がうまくいかない場合がある
成功率が高くても後遺症が残るとか、いろいろなリスクがある
思った程治らなかったということも起こりうる。
パーフェクトにしてもらいたいと考えてる人にそれを提示してもなかなか進まない
全然医学ってパーフェクトじゃないわけです
医者がなんでも100%できるわけじゃない
医師とのコミュニケーション
質問力が大事
余白たっぷりにメモを活用
いくつかの聞きたいことや症状の変化をメモっとく。
「書き留めておいていいですか?」とあらかじめ聞く
難しい漢字なら(医師によっては)書いてもらえる
プラスアルファの情報が入ってくる
いつ治るのか医者にもわからない。
自分でできる治療後の努力、見通しについても聞いておく
さいごに
ネットでの調べ方(2017年版)
#あさイチ「患者力」
— kili@挑戦者 (@kili094) 2017年12月18日
ネット検索に関する教育は、今や当たり前だけれど、これを伝えるの大切だな。
年代関わらず知らない人は知らないもんな。
★Googleでの調べ方
・病名 site: ac.jp
・病名 site: co.jp
★更新日をチェック(5年以内くらいを目処に)
★体験談はあまり当てにしない。
#あさイチ。結局、患者側にもコミュニケーション能力が必要だし、知性と知識と自分の感情をコントロールする精神力が必要っぽい。
— 年の瀬ですね、パピコ (@papicoisola) 2017年12月18日
受診も上げ膳据え膳じゃないってことだけは確か。
わかりやすく伝える難しさよ。
>体験談はあまりあてにしない =鵜呑みにしない
父は脳梗塞→肺炎。年を越せるかどうか微妙。現在熱が下がらないが
「転院・手術はしない」選択をしたので....
抗生物質を替えて様子を見ることになっている。
もう娘の私がわからないのだよ。意識が朦朧として見えてないのかもしれない。
患者側が認知症なら話は違ってくるよの。
番組はあくまでも最低限のコミュニケーションが取れるのが条件
うちは本人じゃなく家族が決断しなければならないので....
ほんとこんな状態↓
親世代の80代にそれは難しい。患者はマグロだよ。 #あさイチ
— kazukom (@kazukom) 2017年12月17日
父の主治医はあらかじめ簡単なメモを用意しながら説明してくれる。
説明に拒否反応を示す年寄りの母が、わからないとパニクっても大丈夫。
患者一人で心配なら(可能な範囲で)家族や親戚が付き添うのもひとつの方法。
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