にくまれそうなNEWフェイス/吉川晃司
1985年紅白のあの事件
すじち:もともと肩パットのせて(笑)
マキち:流行りだったからね。で、やるんだけど、かなり暴れまわったんです
ギターに火をつけて壊したと
すじち:言うんですけど、カメラワークは上手くそこをずらしてるんで
映ってるのは驚いた河合奈保子の顔なんです。
マキち:我々は視聴者で見えなかったんですけど、そこまでのことをやってる
紅白歌合戦が一回ダメになっていくんですよ。視聴率が50~60%台の番組だったのね
それが全然全然ダメになって行くっていうことをいろいろやった犯人たち(笑)
すじち:紅白に、けたぐりをかました連中
マキち:価値観を転倒させてしまった代表格が吉川晃司さん
裏話で、後で渡辺プロの社長からも大目玉食らったりとか、
リスクをしょってまでもそういうことやりたかったのは、
アイドルの枠に自分は閉じ込められたくなかったんだという
自己主張を込めてやってた。我々は子供心に見てて
「吉川晃司やれ~!やれー!」みたいな感じ、紅白なんかぶち壊してしまえという
悪いノリなんだけど、それによって若者が紅白離れを起こしていく先鞭をつけたのは
確実に彼なんですね。吉川晃司さんだけじゃないんですけどね。
歌
伝説! 紅白歌合戦 吉川晃司 にくまれそうなNEWフェイス - YouTube
歌い終わり以降
河合奈保子 - YouTube
すじち:85年の紅白は、シブがき隊も「スシ食いねエ」で暴れるんですよ
マキち:80年代は、今までの古い芸能界のしきたりとかを壊す破壊者たちが
いっぱい出てきた。芸能界を一つのクラスとするならば、学級崩壊起こした問題児たち、
重要な人物だったのではないかなと。それで吉川晃司さんを選びました。
セシル/浅香唯(1988)
NOBODY時代
すじち:NOBODY、語られませんけどいい曲書いてますね
マキち:カセットテープ持って来ればよかったな。よく聴いてた
すじち:泣く準備泣く準備
マキち:なんでしたっけ?詞を教えてくださいよ
人は大人になるたび弱くなるよね
ふっと自信をなくして迷ってしまう
マキち;スージーさん見ててうるっときちゃったよ
人は大人になるたび涙腺も弱くなるよね(笑)感動しちゃう、おじさん
浅香唯 セシル - YouTube
※思い出した!
セシル / 浜田雅功 - YouTube
歌謡曲/とんねるず(1986)
マキち:この曲は「悪ふざけも大概にせえよ」が詰まってる
すじち:「歌謡曲」ですからね
マキち:歌謡曲自体を馬鹿にしてるってこと。85年のとんねるずってすごかったんだよ
すじち:素人っぽい若者が、芸能界をバッサバッサと暴れまくってキレまくって
マキち:元ネタはカーナビーツ「好きさ好きさ好きさ」とかが入ってたりするんだけど
秋元康さんが確信犯で言ってたのは
「チャコの海岸物語をパクった。だから最初に”ごめんねアチャコ”を入れてるんです」
チャコの海岸物語が1月21日に発売してるんで、これは1986年1月21日。
そう見ると面白いのは「海岸で若いふたりが恋をする物語」で
若いカップルの恋が綴られてる詞に対し
「歌謡曲」は4年後のふたりが別々の人生を歩むことになった男女の悲喜交々
あたかも「その後のチャコの海岸物語」って感じの仕組みになってる
パクリといっても手の込んだことをじつはやった上で、こうやって面白がって作ってた
今の時代は忘れ去られているんであえてここで、僕は選んだ。
すじち:すばらしい!
とんねるず 歌謡曲 1986年 夜のヒットスタジオ - YouTube
Maybe Tomorrow/REBECCA(1985)
すじち:二番の歌詞に注目
歌詞、歌声、フィルインが素晴らしい。
マキち:ほんとに歌が上手い人はビブラートで逃げませんからね
そもそも地肩かいい人は声が出るんですよね。遠投130mぐらい投げれる人
すじち:イチローですよね
マキち:NOKKOがまずそういう人だとはね。再発見ありがと。
※もう1回ライブ行きたい~
REBECCA 1989 Live MaybeTomorrw - YouTube
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We Are The World/USA For Africa(1985)
紅白を終わらせた...
マキち:MTVとか、外タレをすごいものだと思って見てた
すじち:これは映像も含めてセットですよね
マキち:そうなんですよ。俺たちの時代は洋楽の方が偉かった。
MTVっていうミュージック専門チャンネルが向こうにあって、
今で言うプロモーションビデオの存在を我々が知る。
今は「映像とともに」当たり前じゃん。
俺たちは「スゲエ曲が、さらに映像でかっこいい」初めて知っちゃったわけです
日本のダセー番組の象徴としてあるのが、紅白だったり。
あれって遡ると源平まで行くんです。源氏と平家の戦いを紅白でやってたから
すじち:合戦だ。
マキち:男と女に分かれて紅勝て白勝てって、めちゃくちゃダセーじゃん
USA For Africaってチームは、アフリカの難民たちを救済しましょうということを
プロジェクトとしてやった企画。バンドエイドというのがイギリスであって
その第二弾としてやったら(中略)、全世界のワールド規模でやってる芸能の企画ですよ。
そしたら極東の島国日本の中で、いつまで紅勝て白勝てやってんだ、っていう(笑)
すじち:ドメスティックに見えたってことですね
マキち:ちっちゃいちっちゃいって思えて、景色が変わってしまった。
さっき言った吉川晃司さんにしてもとんねるずさんにしても
今までの芸能界のシステムとか大御所を、1回スクラップにする状態。
すじち:浪人時代にこの曲を聴いて「アメリカ人て本気出したらこんなに歌上手いんだ」
シンディローパーの大サビのところ、すごいな
USA for Africa - We are the World - YouTube