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【抜粋】ザ・カセットテープ・ミュージック #1  A面に入れたいサザンオールスターズ

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2023.8.6 再放送するのね

マキタスポーツ×スージー鈴木

一周した昭和歌謡

マキタ:高1になる娘がいるんですけど「パパ、私、昭和に生まれたかった」youtubeとかネット動画で昔の画像とか動画とか結構あるじゃないですか
スージー:異常に観ますよね
マキタ:こないだもね、真剣な顔して「パパどうしよう」と。「沢田研二と結婚したい」(笑)ホントに言うんですよ
スージー:優秀ですね
マキタ:ギターを弾かせようとか、楽器を覚えさせようとか教え込もうとすると逃げるんですよ。嫌だって。その代わりジュリーのせいで、夜、自分の部屋から「ときの~過ぎゆくまま~に~♫」娘が歌ってるのが聞こえる。いま昭和歌謡って、ぐるっと一周したの。若い子達もネットを通して触れられて、ヤバイ曲だ、こんないい曲がいっぱいあるぞということを    若い子達に享受していく
スージー:「時の~すぎゆくまま~に」♯なんですね(笑)あんなん今なかなかないですよ
マキタ:この番組は、ソの♯とか、マニアックな事平気で言ってきますから地上波では結構避けられがち。この番組で解放して行こうじゃないか
スージー:だって、そこわかったほうが絶対楽しいですからね

 

サザンオールスターズ 初期

はっぴいえんど中心弛緩


この本で、サザンについても書きたかったんですけど
はっぴいえんど中心弛緩ていうね、ロック雑誌読んだらすべて、
はっぴいえんどがキリストのように扱われている。
日本のロック作ったのも、ぜ~んぶはっぴいえんどだって歴史があって
違うんちゃうかって。
はっぴいえんどはすごいんですけど、サザンも、というか
サザンの方がロックを確立さした意味では優秀だったんじゃないかと
言いたかったんですね。


スージー鈴木 おすすめの5曲

C調言葉にご用心(1979)

洋楽好きの若者が集まって、当時の自分たちが好きだったアメリカンロックとか日本に有してた感じがあるんですけど、この曲は原点が分からない。
デビュー2年目にして、既にサザン・オリジナル。79年にはTULIPの「虹とスニーカーの頃」が流行った年なんですよ。TULIPもビートルズのものまねをずーっとしてて、やっとTULIPオリジナルを作った。サザンは2年目にしてもう作ってるんだのがすごいと思う。歌詞が「たまにゃmaiking love そうでなきゃhand job」手の仕事っていうね


マキタ:夜なべか何かしてるっていうね(笑)
スージー:夜なべほど長い時間かかるかどうかわかりませんけど
マキタ:手袋あんでくれた系じゃありませんよね
スージー:手袋使う人もいるかもわかりませんねw


山下達郎佐野元春。彼らの曲の中にhand jobは出てこない。桑田佳祐はhand jobまで行くわけですね。そのウエット、リアリティな感じ。今はこんな日本語と英語ちゃんぽん、でたらめな歌詞が普通になってますけど、当時はすごい言語感覚だなと思いましたね。一番最初デタラメ英語を作って、後で日本語を当てはめていく。矢沢永吉と同じ作曲法使ってるわけ。歌詞とメロディが不可分と言いましょうか。余りにも歌詞とメロディが合ってるんで、一瞬歌詞の内容聞き流す。
ようく読んでみるとhand job. 二重三重構造

マキタ:二番目のAメロに、この歌詞を持ってくるセンス。23歳ぐらいでどういう感覚してたんだろ
スージー:サビんところのF♯m7、音がG♯、だからナインスの音なんですね。ある種「こな~ゆき~」と一緒ですよね。音楽的には不協和音といいましょうか、非常にテクニカル。

※小6でこっそり聞いてたら父親に見つかり、聴くの禁止令出された。
 歌詞の意味を分かった上で禁止令を出したんだな当然。 

海(1984

 
これが入ってる「人気者で行こう」が初期の最高傑作。B面の1曲目、それと2曲目の「夕方ホールド・オン・ミー」大好き。馬場猪木と言いましょうか。なんといってもメジャーセブンスというね。

実際に生ギターで歌い出しを。Aはストレート、Mは外角低めスライダー。おじさんは野球に例えがちだが非常にわかりやすい。感覚の問題。

そうそう、高校生の頃友達から借りてダビングした

※カバーしたアーティスト
レニー・ウィリアムス、芳本美代子本田理沙、宮本典子

思い過ごしも恋のうち(1979)

スージー:79年のシングル。本来いとしのエリーが出てくるタイミングでそうじゃなくてこっちが出ると言われていたが、いとしのエリーが出ることによってサザン帝国が作られた。それはそれとして演奏が上手い。声を大にして言いたい。ドラムスとベースの絡み。松田弘関口和之、素晴らしい
マキタ:詰め込みすぎな感じもしますが
スージー:様々な音が入ってる、幕の内弁当的な音が好きだなと。当時Queenが日本ですごく人気があったのも桑田佳祐と言えなくもない
マキタ:一見ガラケーだけども超ハイスペック的な
スージー:オールインワン。本にも書いたんですけど、桑田佳祐のあくなきサービス精神。業(ごう)ですね。何とかして一億人の首根っこ捕まえて楽しましたろ、てエネルギーを感じますよね

メロディ(1985)

スージープログレ、実験性と大衆性。涙ちょちょ切れ。
マキタ:一見凡庸な曲に聞こえるんだけども、どっか引っかかりがある。「マイハート」以外にもいろんな仕掛けがある
スージー:サックスソロ。矢口博康という名サックスプレイヤー呼んできてミレドミレドミレド...(笑)
マキタ:センチメンタルな気持ちにもなる
スージー:サビのところで音が低くなる
マキタ:おっしゃるとおり「秘密のメロディ」のところで
スージー:B♭M7ですよね。おいおい、浮いてるぞ
マキタ:確かに変態性が。だけど違和感無かった。またサビに戻るじゃないですか。急にスタンダード中のスタンダードな肉じゃがにパクチー放り込まれたりとか(笑)でもそのあとまた普通の肉じゃがに戻る感覚(笑)
スージー:一瞬口に変なもの放り込まれたような
マキタ:大衆にはわからないレベルで仕掛けがある代表的な曲。スージーさんの視点は新しくて面白い。

勝手にシンドバッド(1978)

この曲以前以後と言っても過言ではない。殿堂入り。言わずと知れたデビュー曲。
すべてが新しかったんですけど「さっきまで俺一人あんた思い出してった~とっき シャイなルージュに」あんな歌い方する日本人一人もいなかったわけですね。はじめ聞いたとき洋楽かと思った。日本語がよくわからなかった。いま娘さんとか聞いたら、普通に歌詞が聞こえると思うんですよね。ということは、編み出して定着させたのが22歳の桑田佳祐

マキタ:ボクシングが好きなんですけど、あらゆる体型があって、ディフェンスの技術が固まってるものがそのジャンルだと思う。それがあるからルールがあって、それにのっとって成立しているものがボクシングなんですけど、当てはまらない化け物みたいな奴が出てくるのね。例えばタイソンやアリだったりするんですが桑田さんにもそういうものを感じますね。
   
※思い出が多数決で決められて、いつも同じ代表曲が出てくる地上波とは違うから
 こりゃ毎週楽しみ。 

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