デジタルの理由
アシスタント雇うのがきつくなっちゃって
別に悪い人たちじゃないんですけど(笑)
修羅場になればなるほど、誰かいるだけでイライラなっちゃうので
ひとりでやるとお金払わなくていい(笑)
どんなにうまい背景でも
自分の漫画の中に人が描いた絵が入ることが
いくらうまくても、ちょっとイヤダナ~って。
柄本:作業されるときは手袋を?
そうですね。滑りをよくする。
デジタルで22年ぐらいやってるから。ほかの描き方無理だな
ペンは俺無理だな。
タッチが出ない設定にしてるんですよ。強弱が出ない
....さっき朝ドラで見た有村架純
柄本:タッチをなくすっていうのはどういう
ん~細くて硬い線が好き。
もともと学生時代に漫画マニアが高じてマンガ家になった。
少女漫画ばっかりで熱血少年漫画は
全くその時代に読んでなかったんです。
だから細くて硬い線がいいなあ、そしてペンって難しい道具なんですよ
描き始めたのが19だから
やっぱり中学校の頃からやってる人だったらういいんだけど
10年やってやっぱり苦手だって
パソコンで太さの出ない設定で描くほうが楽しい。
柄本佑、山本さん愛を語る
柄本:こういう女の子達が、身近に居そうな可愛い子
おんなじ教室、ないしは、上級生ぐらいの可愛らしい子
遠くない可愛い子で。
山本:そうね、あんまりマリリンモンローみたいなのは出てきませんからね
柄本:そこも、スゲエ興奮しました
山本:日常っぽいほうが僕も興奮しますね
柄本:たとえば放課後、教室にもの取りに戻ったら、同級生の男の人と女の人が
「今ちょうど話してたんだ」言うじゃないですか
こいつら(笑)俺が見てないところで行われてることがこれか
山本:俺が邪魔しちゃったかって(笑)
柄本:そうです、そんなんです。そこらへんのことが描かれてる感じがして。
そういう青少年の夢っていうか妄想っていうか
ずっと感じてたのは山本さんの作品の中に、常に
風が吹いてるイメージがすごく強い
山本:ほー
少女漫画大好き
柄本:こないだ撮影でひと月函館に行ってまして
山本:函館近辺の田舎中心。僕も函館
柄本:改めて読み返したら、函館の空気というか、風が
山本:ああ。染み付いたものがあるかも
柄本:青春漫画というイメージがすごく強い
山本:わりとセンチメンタルであったりする
柄本:山本さんの中に通じる青春性、ラストの切なさなり、
結構短編の中に
山本:切ないのは好きなんですよ
だって少女漫画大好きなんだもん
柄本:学生の時からお好きで
山本:そうですね。80年前後の少女漫画って面白いのがあったんですよ
今もあるんだけれども、少女漫画すごく面白いんだぞっていうマニアがね
漫画好きの人がみんな少女漫画読んでた時代なんでね
ポーの一族を読んでスゲエ!と思ったそうで
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エロマンガを描こうと思ったきっかけ
職業適性に合ってたんですよね
普通の青年誌に持込してたんだけど、マニアでもあるから
今でいうコミケ、昔はコミケットって言ってたんだけど
同人誌ってものが見に行ってみたらすごいのがあったんですよね
なんだこれはって
僕も持ち込みでは描かないけど、密かに描いて机の中にしまってた
いっぱい描いてしまってたんだけど
俺もエロいの描こうかなって(笑)
描いてみたらすごくスラスラ描けた。みんな褒めてくれるし
エッチな出版社持ってったら「来月から頼むね」
お金くれるし、これは俺の適性に合ってるなと。
でもほら、抵抗があるわけじゃない。それまでの
俺がこんなエロいもん、人に見せる??でも面白いよな
自分で描いて。ノリノリで描いてた
(裸を描くのは)好き。楽しい。集中できる。楽しくて楽しくて
柄本:俺は変態じゃない!とか思いながら
ヘンタイじゃない!だったのが
どうせヘンタイなんだし! になったのか、忘れたけど
好き勝手に描いていいんですよ。商品として。
オチがなくてもエロが入ってれば。
かつての日活のポルノじゃないけど、お話になってなくても
エロが入ってれば商品になるから
描いてればお化けみたいなのがポンと出てきて楽しい
柄本:お化けっていうのは
想像もしなかった展開とかさ。描くつもりはなかったけど
面白いからこのまま描いちゃえみたいな
どんどん進むわ、そういう意味でも快感だったね
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