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メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

【抜粋】SWITCH インタビュー 達人達 美術監督 種田陽平 × 演出振付師 MIKIKO 

ふたりはPerfume「Cling Cling」(2014)MVで
一緒に仕事をしたことがある

MIKIKO

振り付けに込められた物語

MIKIKOは、Perfumeが小5の頃から振り付けを教えてきた
新曲の振り付けを教える場面も流れた。

振りを作って用意してきて、
それをPerfume本人に移す作業をするんですけど
実際の3人がやるとニュアンスが違ったりする部分もあるので
最後の磨きは3人で、と思ってて

MIKIKO:毎回自分の中で設定を設けて「TOKYO GIRL」だと
    東京に憧れて出てきた女の子たちのことを歌ってるんだけど
    踊ってる設定は、今(東京に)出てきた女の子達が
    憧れてる女性で、とか。
    猫をモチーフにした動きが入るんだけども
    女の子がこういうことをするから可愛い、というより
    「水槽の中の熱帯魚」て歌詞が出てくる曲
    水槽の中で気持ちよさそうに踊ってて
    いいなあと思ってる猫目線で振りつけようと思ってて。

種田: へえ。そこまで。猫目線で。自分が猫目線になる

MIKIKO:そうです。熱帯魚の美しい水槽に憧れてる猫の目線と
    東京でキラキラ輝いて成功する女性と
    いま、夢を持って東京に出てきた女性を
    比例して見れたらいいなという設定を考えて

種田: じゃドラマ的な設定もある
MIKIKO:そうですね。ドラマ的な設定の方が多い。1曲の中に 
種田 :全体の中からそういうものを読み取ることが何となくできてて
    振り付けを見ているだけで
    MIKIKOさんが思ってた世界は出ている

MIKIKO 出てたら嬉しいですね。
    「踊れ」お客さんに「カモン!」てやってる動きの中に
    声の出し方、Boom Boomていう動きと声のアタックに
    振りを合わせてて。TOKYOのTはキャッチーで
    視覚的にも合わせやすいものを使ってるけど
    声を出すときに体が膨らむのと
   (手を合わせる)タイミングを合わせる
    GIRL 声が伸びてる分だけ体を伸ばしてて
    恋をしてるので後ろのビートにカンカンカンって合わせる
    自分の中ではきちんとした法則があるんです
    音のリズムを自分の頭の中で描いて、波形としてみて作ってる
    音楽の波形が見えるようなダンスというのに重きを置いてる

    
    恋ダンスは)歌詞をなぞりながら、ビートをなぞりながら
    ストーリーを作っていく手法

種田  面白いですね。ビートをなぞる。そこにそういう手振りがある
    手の動きとか体の動きを見ているとストーリーが
    少しづつ伝わって来る

MIKIKO 一番最後にやるのは、全部音を消して動画を見ること。
    無音でも悲しい曲なんだろうな、
    ビートの速いワクワクした曲なんだろうなみたいのが
    わかるとこまで行けるように。というのが最後の仕上げです。

[MV] Perfume 「TOKYO GIRL」 - YouTube

種田:そもそも最初は踊ってたのに、
   見えないところでディレクションするぞみたいなきっかけって

21歳でインストラクターに。6年後演出感の道を志す
2005年、広島で舞台「DRESS CODE」を作演出、振付。
一応自分も踊ったけど、ダンサーと演出、
どっちが興奮するのかなと思って。演出の方が興奮できた。
はっきり自覚した。初めて興奮できるものを見つけた。
こんなに楽しいことにであっちゃった感覚。

翌年留学
ニューヨークは自信をなくしに行った感じ
別にこれしなくてもいいかな、どうなんだろうという迷いと
振り付けとか演出が、果たして、
それがないと死んじゃうと思えるほど好きなのかぐらいに
自分と向き合いすぎて「もしかしたら好きじゃないのかも」てなった。

その時Perfumeから連絡が。

東京に出てきてからも、お願いごとってしたことなかったけど
どうしても先生の振り付けがよくって
渡米している先生にお願いしたいと
初めてマネージャーさんにお願いしたんです

MIKIKO 帰って、迷い無くやらなければいけないことを
   彼女たちが差し出して待っていてくれた

それで生まれたのが「チョコレイト・ディスコ

種田  MIKIKOさんの振り付けって対話があるというか
    伝わって来るものがあって、それが子供にも伝わって来る

MIKIKO すごく難しいんですけど、踊り・ダンスが格好いいものって
    そんなに思っていなくて、もちろん日本人だから
    あんまり喜んで「子供が生まれたから踊る」性質ではない
    日本人が「踊ること」「踊っている者を見る」事に対し
    ちょっと壁があることを感じながら生きてきたんです
    実際作って人に見てもらうとき
    不自然じゃないもの、自然に見えるもの
    Perfumeでいうとおしゃべりしているようなダンス
    ダンサーから見るともしかしたら物足りないかも知れない
    (踊りを)演奏の一つとして捉えているから
    ああいうような動きになっている。

種田  前と同じような動きになってることってある?

MAKIKO 変えようとする方が失敗するときもある
    新しいことをしようとしているなと思われると
    何か違うと思うので(笑)
    Perfume中田ヤスタカさんが詞と曲を書かれてるんですが
    一度もお話をしないんです。この曲を書いた意味、
    ここであーちゃんが歌う意味とか知らないまま
    曲を与えられて

種田 僕にとっての(映画の)台本みたいなもの
   自由に発想できる

種田陽平

映画「三度目の殺人」で美術担当

法廷セットの最終仕上げから完成するまでの様子など

MIKIKO 実際裁判所で撮影されたのかと思ってたほどリアル
    セットだと聞いて驚いた
種田  セットだとわからないほうがいい場合も結構あって
    「三度目の殺人」は事件や法廷の劇画
    セットくさいとダメなんで
    裁判所の物語はある崇高さが必要。
    たとえば教会だと
    しんとした静謐な空間を作りこまなきゃいけない
    壁の色、床、いろんな細かいところで
    人が裁かれるのに適した場所を作らないと。
    ああいう古いものだと売ってないので、床は手書きで。
    緻密なことの積み重ねで出来ている。

法廷セットのテーマは窓
実際の法廷には窓がないが、外もきちんと作ってた。

ホット・セット 種田陽平 美術監督作品集

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