恋ダンス
この間も道歩いてて、仕事行く途中だったんですけど、公園で女の子達が6人ぐらいで練習してるところに偶然居合わせてしまって。小学生の子供たちが練習しながら通り過ぎて。ホントに浸透してるんだな。すごく嬉しいです。
徹子:あっという間に人気者になっちゃった感想は
あんまり実感が当時はなかったです。違う、遠い国の話を聞いてるみたいな。それこそ「すごく話題になってるらしい」あと、家でテレビを見てたら急に自分が出てくるとか(笑)それでちょっとずつちょっとずつ理解してった感じ。
「源」名前の由来
徹子:珍しいですね
漢字一文字でって親がしたかったみたいな。外国人も理解しやすい。雨の日、水曜日に生まれたらしいです。だからさんずいがつく、水に関係のある漢字にしたいと。で、さんずいに原で源。
徹子:普通「みなもと」で上に付く。
ドラえもんとか見てても「源静香」しずかちゃんにかなり親近感を持ってたんですけど、下の「源(げん」ってなかなかいないですよね。
中村勘三郎の話
ニンゲン御破産(2003)
徹子:亡くなった勘九郎ちゃん、中村勘三郎さんとお会いになったご縁もあると伺っておりますが
大人計画の主宰、その人に誘ってもらって「楽器が弾ける人を探している」ということで。その時はホントにフリーで、どこの事務所にも所属せず、自分でオーディション受けたりとか、役者としてはそういう日々。この作品に出て、主演が勘三郎さんだったんですね。それがきっかけで僕は今大人計画に役者として。この時は素人同然だったんですけど何故か一番最後のカーテンコールで、勘三郎さんの手を引いて舞台に連れてくる役目を仰せつかりまして
舞台裏でちょっとお話させていただいたりとかしたことが
すごく今でも印象に残ってます。
徹子:勘三郎さんにも悩みがあるらしいってことがわかったんですって?
お客さんも含め、終わったあとみんな、頭の上に手を挙げて拍手を。それがホントにありがたいというお話をされてて「すごく嬉しくて。でも家に帰ってお風呂に入ってる時に
ホントに一人ぼっちなんだな」って話をされてたんです。このお芝居に関しても、もっと面白くするにはどうしたらいいか、もっと魅力的な役者になるにはどうしたらいいかってことをずーっと考えて悩まれていて。その姿がすごく焼き付いてて。あんなに人気者で、歌舞伎を見てても、おじいちゃんおばあちゃんが寝てるんですけど、勘三郎さん出てきた瞬間に起きる。そのぐらいのオーラを持ってる。惹きつける魅力を持ってて、なのに、すごく悩まれてるし孤独なんだなと。おこがましいながらも人間らしさというか、親近感を感じた。素敵な人だなと。
「化物」レコーディング
徹子:化物って曲をお作りになったのはその時の勘三郎さんの?
もう何年も後なんですけども亡くなった年に曲を作ってまして、メロディは作ってたんですけど、歌詞がなかなか出来なくて、すごい悩んでた時に亡くなってしまって。で、勘三郎さんの歌を作ろうと思って。自分が感じていた、もっとこうなりたい、もっと面白い曲を作りたい思いとか悩みすぎて孤独になってしまってた自分と、話に聞いた勘三郎さんをちょっと重ね合わせて。書いてみたら歌詞が書けたんですね。レコーディングして歌入れも全部終わって、拍手して「お疲れ様でした」言ってる最中にくも膜下出血で僕が倒れてしまって。唐突に景色がぐにゃりと曲がって、救急車で運ばれて手術したんですけど。
星野源 – 化物 (Official Video) - YouTube
療養期間終わって「これは星野さんの復活の歌ですね」いろんな人に言われたんですけど、なんていうか後遺症もなく。
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