時代劇は最も美しい芸能
たけし:これはですね、音楽から髪型から着物の柄、殺陣でアクション有り、歌有り踊りあり。時代の面白さを描く全ての要素が入っている。
高橋:持っている小道具ひとつにしても、非常に文化的に価値の高いものを、みな手にしている。
時代劇の歴史、流れ。
時代劇と銘打った最初の作品は1922年公開「清水次郎長」誠に理想的の新時代劇、というキャッチフレーズから誕生した。
荒俣:ほぼすべてが「時代劇」表記になったのは昭和10年代
1950年代はリアリズムの追求。
黒澤明「七人の侍」ではそれまであまり行われていなかった時代考証を徹底させた。墨汁を混ぜた黒い雨を降らせる
1960年は映画からテレビに移行。
「赤穂浪士」では長谷川一夫を主演にすることに成功。豪華キャスト。最高視聴率53%。民放ではホームドラマ時代劇。「水戸黄門」はホームドラマとして作った。男性嗜好だった時代劇を、女性や子供にも見てもらえるように。(逸見稔)
1979年2月5日には最高視聴率43.7%を記録
70年代はアウトロー時代劇「木枯し紋次郎」72年1月1日放送開始の股旅時代劇。78年まで。市川崑監督。72年には土曜日四本、日曜六本、一週間に十九本の時代劇放送。
高橋:東京から来た俳優は悪役でも、1回来ると6本7本撮って帰りました
80年代は亭主元気で留守がいい「必殺仕事人」「主水腹が出る」ww
時代劇にサラリーマンを出そうと思ったんですよ。現代劇に近づけたかった。
所:「せん」と「りつ」って「戦慄」って意味ですもんね
二家本辰巳が選ぶ美しい殺陣
桃太郎侍
東京学芸大学 大石学教授
「八重の桜」「新撰組!」などの時代考証を手がける。
11代将軍家斉の御落胤(認知されていない子供)という設定。※家斉は50人も子供がいたのか。電ボ(おじゃる丸)かよ。
家斉と時代が重なる時代劇
風間杜夫主演「銭形平次」(1987年)セットでは文政七年(1824)表記が、片岡孝夫「眠狂四郎」(1983年)では「ゆくゆくは12代になられるお方じゃ」セリフが「大江戸捜査網」の松平定信も家斉時代と重なる。
ほかにも
家斉時代は旅行ブーム。庶民にお金が出回った時代、歌舞伎や相撲観戦などの娯楽が増えた。質の悪い貨幣を大量に製造、インフレ状態が起きる。歴史上非常に重要な将軍だった家斉。
おんな城主直虎の番宣もきっちりと。荒俣さんは家臣になって大喜び。うちは休日の日中、ほぼ時代劇専門チャンネルつけっぱなし。
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藤田まことは2010年没。