小松政夫とは
1942年生まれ、74歳。現在の福岡市博多区上川端町出身。19歳で上京、車のセールスをしながらトーク力を磨く。
1964年、22歳の時、植木等の運転手兼付き人に600人の中から選ばれる。（一般公募だったとは）4年後（あらあたしの生まれた年）独立。
2016年11月公開「オケ老人！」（主演・杏）に出演。
植木等が眠る東村山の墓地で
初めて会った時はものすごあったかそうなカシミアの薄いグリーンと白のストライプ着てて。ダンディー。おしゃれ。もうオーラぶぅわわ～
「植木です。君は早くにお父さんを亡くされたそうだから私を父親だと思えばいい」
「おっおっ親父さんとお呼びしてよろしいいでしょうか？」
「親父さんか。（膝を打って）それでいこう！」
そばにいられるだけで嬉しかったですね。張り詰めてたけど結構楽しくてね、苦労のくの字もなかったです。
私はかけそばと決めてた。「おっ、かけそばかぁ～かけそばもいいなぁ。おれはねぇ、天丼にたまドン！」食べるもんと思ってたんですよ。そしたら「薬飲むの忘れてたから胃が重くて。食えねぇのに油もん頼んじゃった。おまえ食ってくれ、食え！」こんなんみえすいてるでしょ。なんて優しい人なんだって。声楽の先生についてきちっとした歌手になろうとしてたから、うまかった。「今日はどこ行くんだっけ」「レコーディングです」「聞いてないよ？譜面あるか？これ？こりゃ現場で大丈夫だろ」初見で大丈夫なんですよ。
４年近く経った後、NHKから帰る車の中で「明日から来なくていいよ」クビかなと思ったら「お前のことは社長に話して、ギャラもマネージャーも全部決めてきたから、明日ハンコだけ持って来りゃいいよ」
代々木公園のところで車停めて何分泣いたかな「うーんとな、別に急がないけどさ、そろそろ行くか」粋でしょ？
モノマネがうまいということは観察力が鋭いということだからモノマネは大いに結構だ。
淀川長治のモノマネの最後に「まぁ、わたくし、こればっかしですね」と言う。そしたら植木等が本番中に「これはなんだ。君が作った芸だろ。それを、こればっかしですね、とはなんだ。 言う必要はない。これからもし誰かが真似するようなことがあったら、それは、君の芸を盗んでるんだ。」私は認められたんだなと。
あの植木等が主役がなくなっていく事実を見てると誰もがそういうことになるんだなという・・「暇だからテレビばっかり見てるんだ。お前が頑張ってる姿を見てると、俺も頑張らなくちゃ、って思うんだ」って。号泣しましたね。辛い思いをしてるんだなって。それから1990年に「スーダラ伝説」で大復活するんですね。
小松さんの立場からすると、今の芸人とかどうなんです？
わたしたちは「コメディアン」という言い方をしてましたね。コメディアンは全てやる。歌もタップも日舞も。芝居としては歌舞伎も。
バラエティは歌もあれば踊りもありコントがあり、それらがいっぱい膨らんで「バラエティショー」だと思う。笑いの後には涙あり 涙のあとには笑いあり。これが基本だと思うんですね。笑わしといて後でほろっと泣かせる。あたしには一番いい時期なんでしょう。この白髪を振り乱して汗だくだくかいてはぁはぁ言いながら涙が生じる。
ライブで全国を回るそうな
月曜夜８時の思い出
親分さんこと政太郎こと小松政夫さんは、いつの間にかアロハシャツの似合うおじいちゃんになっていた。小学生の頃「紅白歌のベストテン」と同時間帯に放送されていたのが「見ごろ食べごろ笑いごろ」だった。毎週月曜になると、絶頂期のピンクレディーを見るのか、解散寸前のキャンディーズを見るのか選択を迫られていた。（解散後はフィーバーがやってた）
今朝テレビをつけて一発目に聴いたのはこの曲。悩むのが馬鹿らしくなってくる素晴らしい楽曲。コタツの上に上がると叱られるので教室の机の上で放課後踊っていた。
電線音頭
伊東四朗（シロ子）「政太郎！」
小松政夫（政太郎）「なんでしょうお母たま」
シロ子に叩かれる政太郎。
政太郎はシロ子に虐げられていたのだ。
多分今やってもどっかからクレームがつくんじゃないか。好きだけど。
40年近く経ってるのに声あげて笑ってしまう。
桂三枝バージョン（元祖）口上はもちろん小松政夫。歌詞違い
桂三枝の電線音頭（音のみ）
植木等が亡くなったのは2007年3月27日。2017年で没後10年。個人的にはちょうどブログを始めた頃。夜中にパソコンを開くと、検索ワードのトップが植木等だったっけ。
