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【抜粋】SWITCHインタビュー達人達 佐々木蔵之介×旅行家 藤原かんいち 未知なる自分を追い求める

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ちっちゃいバイクは五感を刺激する

23歳で日本一周

行き先の方に雨雲が見えるんですね。雨の中を行くか、過ぎるまで待つか。こっちのほうが道が楽そうだけどこっちのほうが面白そう。毎回選択をしながら人生と同じ。道に迷うことも楽しい。

ここまで行けるのかという好奇心、チャレンジ精神みたいなものが加わるとワクワクがもう止まらなくなる。

佐々木:いきなりこのバイクでですか?
藤原:最初は自転車少年。中学生ぐらいの時に「サイクル野郎」って漫画があったんです。高校受験に失敗するんですね。自転車屋の息子が日本一周の旅に出て行って。毎日知らない所に行って知らない人と出会って。もうワクワクするんですよね。未知の世界が毎日続く。そういうことをしてみたいなあって。
佐々木:最初は日本一周。
藤原:そう。俺なんて世界一周行けないと思って。でも日本一周して、自分が見たい地平線はもう日本にはないことがわかって、海外に行くしかないと。好奇心。自分には何ができるのか、自分への好奇心があった。そこに行ったら自分はどんな反応をするのか。旅に出ると自分を知らない人ばっかり。そこで試されたり発見したりするので。きょうも、蔵之介さんを旅したいと思ってきたんです。

佐々木:仕事をやって、兄にマイレージをもらって、ロス行って。兄に「ロスは車社会やからレンタカー借りなあかんで」言われて、英語もしゃべられんのにレンタカー借りて片道8車線みたいなところを「こわ~」言いながら(笑)降りたら降りたで後ろにパトカーが止まって降りようおもたら「降りるな」言われて。「何したい」「ここ行きたいんです」「連れてったろ」あとつけてもらったりとか。でもその時やっぱり怖いけど面白い。一人でヨーロッパ、西よりもむしろ中央ヨーロッパチェコとかハンガリー

藤原:砂漠とか何もないところに行くと、怖いけど落ち着く。
佐々木:シーンと、何も音ないから怖いですね。
藤原:360度の地平線に本当に行くことが出来て、涙が止まらないですよ。バイクを停めて、テントを張ろうと。半径100キロぐらい誰もいないところに。太陽が地に落ちて黒い地平線がワーッと浮かび上がって、空が全部星になった。黒い地平線の向こうに星が落ちて。その時初めて、星の上に俺はいたんだと。空が宇宙だったんだと。
佐々木:感覚はそうですよね。
藤原:同じようにこの星を見ている人がいるかもしれない。それから考えが大きくなった。すべての風景、出会いが繋がって、今の自分がある。

旅行家を名乗る理由

佐々木:旅行が職業ですよね
藤原:自分で考えたんですけど、最初はデザインの仕事をしてた。サラリーマンをやってお金を貯めて旅をするを繰り返す。旅だけで全部を、生活・収入を完結できないか。 ライターじゃないし冒険家でもない。旅人だと怪しい。旅行家ってなんか響きもいい。旅を伝えるのが仕事だし役目。何かの職業に自分を当てはめなくても、自分がそれをつくればいい。
佐々木:実際に行けない
藤原:行けるんですね(笑)ダメな理由を作れば、行けない。職業なんですけど職業でもない。
佐々木:原付で良かったこと苦しかったことは?
藤原:バイクだと基本的にバイクが走ってくれる。原付だと周りの人の顔が見える。どんな顔して畑仕事してるのか。少しづつ変化していくのがはっきりと体感できる。思い通りにいかないことがたくさんある。自分の見方や考え方を変えるしかない。


藤原かんいち ツーリング写真のコツ~その②道で撮影してみよう~
    
奥さんともツーリング。二人旅もまたいい。

後半 役づくり

藤原:お殿様の役を作るとき、どうやって入っていくのか
佐々木:内藤政醇は実際の人物。架空とはアプローチがあるのかといったら、原作を読むこともあるし、途中でわざと読まないこともある。戯曲だったり台本だったりするので、いろいろですね。俯瞰(ふかん)で、自分がどう見えているかを考えたり
藤原:自由ですね
佐々木:みんなやってること。最終的にどうやって話を進めてるかを考えてると思う。

※大好きな旅の話をしてる時はバリバリ関西弁全開で。芝居の話は若干標準語というか、平易な言葉使いになってる蔵之介さん。
サイクル野郎 オフィシャルウェブサイト -ComicPark Special Vol.1


日野デュトロ ハイブリッド 佐々木蔵介助編