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久米書店 齋藤孝「語彙力こそが教養である」(抜粋)

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語彙とは何か

壇蜜:「彙」の字でゲシュタルト崩壊が起きそう
久米:「語彙」ってなかなか書けないですよね、薔薇といい勝負。
齋藤:タイトルにするときは、編集部大分迷ったそうです。
   壇蜜さん「ゲシュタルト崩壊」って仰ったでしょ。知性がある。
   文字が崩れていく、あれゲシュタルト崩壊って言うんですけど。
壇蜜:私最初、ひらがなの「ぬ」で体験しました。
久米:(ゲシュタルト崩壊を)どこで最初に覚えたんですか
壇蜜:高校生。
齋藤:ちょっと普通じゃないですね
壇蜜:社会の先生が最初に教えてくださった。
久米:よく忘れなかったね。
齋藤;語彙というタイトルで売れるとは思わなかったですね。
   ボキャブラリー、聞こえがいいかもしれませんけど。ここはひとつ漢字で。
   言葉を知ってるだけだと語彙という感じがしない
   文脈に乗っかっていかないと。

久米:英単語カードというのがあるんですけど、まさに単語を増やしていくだけ。
   よく考えると、単語と語彙は違う。そこが判然としないんですよ。
齎藤:覚えてても、使いこなせないと語彙とは言えないんですよね。
   自分の単語になってるとは言わない。
久米:語彙とはなんですかね
齎藤:文脈の中で使いこなせる言葉のことだと思う。
    使いこなせないものをただ丸暗記しても、語彙のうちに入らない。
    イメージがわかないので通じ合いにくい。

    「もはや戦後ではない」というフレーズは、
    ある一定の年代以上の人にはギャグ。過去の歴史を知ってるとギャグ。
    戦後を知ってるだけでは足りない
久米:京都の人に「この間の戦争」って言うと「応仁の乱」を指す(笑)
齎藤:言葉は、一つの意味じゃなくて、前後の言葉に支えられて意味が決まるんですよね。
   文脈を理解しながら使わないとおかしな話になる。
   ケータイやスマホでやり取りするようになったので、
   気の利いたコメント力はあるんです。
   けど読書量が減ったので、活字的な語彙が減っている。
   音声の上での言葉は授業に使えますけど、新聞にしか出てこない言葉とか
   本にしか出てこない言葉は多いんですよ。活字を大量に浴びるようにしとかないと。

久米:ぼく「やっべぇ~」に当てはまる漢字があったらいいと思うんですよね(笑)
   もうちょっとヤバイのニュアンスが変わる気がする。
齎藤:明治時代の文豪は、もうちょっと自由に当て字をしていた。
   漢字を自由に使いこなしてた。

ぼくたちの語彙

齎藤:新聞読む率も減っちゃったのと、本ですね。
   たくさん読んできた人の話し方で、本の量がわかる。
   壇蜜さんが大学にいたら「たくさん本を読んできましたね」褒めちゃう。
久米:ちょっとした雑談でわかるってことですね。嫌ですね。
齎藤:壇蜜さんが人気あるのは、容姿もさることながら
   語彙力によるものが大きいんじゃないか
   本を読んできた人しか使わない語彙があるんですよね。
   一般的 包括的 体系的
   本を読んできた人ならどんどん出てくる。  
   コンパクトに話せない人は「~で、~だと、え~っと」
   読書量が少ない人だとみています。
壇蜜一文が長い方

大学はライブ、本はレコーディング。
相互でストレス解消。
帯の「その一言に知性がにじみ出る」は
齋藤さんの立ち居振る舞いによるものから生まれた・・そう。

まとめると「本を読め、新聞を読め、浴びるほどたくさん
新書は知識が程よくまとまっているので、大学生以上におすすめ。
人に説明できれば良しとする。(全部ではない。一部でOK)
追い込まれると人は速読するようになる。
壇蜜にとって新書は、著者の意見書として読むもの。建白書。