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【感想】アナザーストーリーズ エマニエル夫人 シルビア・クリステル

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エマニエル夫人とは

1975年興行成績第3位

1位 タワーリング・インフェルノ
2位 大地震
3位 エマニエル夫人
4位 007/黄金銃を持つ男
5位 ゴッドファーザーPART2
6位 ドラゴンへの道
7位 エアポート'75
8位 個人生活
9位 アランドロンのゾロ
10位バニシングIN60

後年ほとんど観た。40年前といえば小2か小3。BSプレミアムでエマニエル夫人とは。そういう時代が来るとは昭和に予想もせず。地上波の深夜放送でやってた時もコソコソ見た人多いんじゃないの。中ピ連を覚えてたら50代以上。そういえばいつから、こういう映画を地上波で流さなくなったのか。子供の頃、親が持ってた雑誌にデカデカ載ってたっけ。

妄想を映画化したらみんな喜ぶと思った。多くの人達にみてもらえる映画を作りたかった。広告業界で一体自分は何をしているんだろう、御用聞きのような日々じゃないか。
仲間から紹介された小説「エマニエル」が運命を変えた。性描写の多さに尻込みし、映画化を断念したプロデューサーもいたのに。出資を依頼された映画会社も二の足を踏む。
とてもリスキーな映画化。孤立無援。

わいせつと官能の違い

官能的であってもわいせつではない、と思っていた。美的に優れたものを撮る。

描きたかったのは、人間なら誰もが持っている”欲望”

映画全体を自然光、逆光で撮る美意識。映像の質を優先し、細部をあまり見せないようにした。

山下健一郎

配給会社宣伝マン。競馬好きだが賭けに勝ったことはほとんどない。唯一の勝ちは日本公開「エマニエル夫人」大ヒット。
「二度とはないさ、一世一代のツキだから」

シルビア・クリステル

2つの人生を生きた女

3人きょうだいの長女。両親は宿の仕事に追われ、夜はバーの客の相手。シルビアがぐずるとコニャックを口に含まされた。修道院に。11歳で両親が離婚。夕食は焼いたじゃがいも、豆の缶詰、ソーセージ。

私は彼らが探しているエマニエル。彼らの欲望の中に溶け込み、違う女性になり演じる。私はエマニエルになる。

自叙伝「Nue」

洋書。

恋人との間に息子ができたが、母にはなれず、祖母と叔母が育てた。単身ハリウッドに行くが認められず。どこまで行ってもエマニエルでしかなかった。金遣いの荒い映画監督と再婚するが自己破産に。晩年はオランダで恋人と過ごした。ガンになり、最期は脳卒中で死去。

自分の孤独は宿命なのではないかと思い始めた。

シルビア・クリステルが亡くなった2012年。他にもホイットニー・ヒューストンドナ・サマーレイ・ブラッドベリがこの世を去っている。