佐野元春
たしか10年ほど前、米子でコンサートを行った。
そこでライブをやるのは初めてだったにもかかわらず、
その夜は多くの人達がホールに集まってくれた。
その温かい歓迎がとても嬉しかったのを覚えている。2015年11月、私はある写真家の生まれ故郷である鳥取を訪ねた。
広く日本海を臨んで、東西16キロメートルに広がる砂丘地帯がある。
鳥取砂丘だ。
前日まで雨が降っていた。
しかし撮影のこの日、空は高く澄み渡り風ひとつない晴天となった。子供の頃、この砂丘に来たことがある。
自分の背丈よりはるかに高い砂の山を前にして
到底一人では登りきれないとため息をついた。
そして、思った。
あの砂山の向こうには、一体何があるんだろう。今日私は、ある写真家のアートを探求しに行こうと思う。
※日曜美術館で「SOMEDAY」が流れるとは。多分「SONGS」だね。
アート表現を見て悔しいとかやられたとか思った経験はありますか?
ない。ロックンロール表現がサイコーだと思ってますから。
音楽には言葉があり、そして、メロディ、ハーモニー、ビートがあり
作った本人の身体があり、電気で増幅された大きな音がありますから
最強です。
僕は自分が生きている同じ時代に、いろんな他のジャンルの表現者たちも
おなじ時代の中に生きて、表現してる。
表現するのは孤独なことではなく、
ひとつの繋がりの中でやってるんだなと思うと、心強いというか
それを面白いというか。そう感じてます。
植田正治(1913-2000)
※冬季休館(12.1~2016.2.29)
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「妻のいる砂丘風景Ⅲ」に関心を持ち。
対象とのクールな距離感が魅力。
なんとなくユーモラスで温かい「パパとママとコドモたち」など。
究極の記念写真。
一見シアター的な表現に見えるんですけど
ようく見てみると、その向こう側に家族の日常が見えてくる。
家族のリアリズム。そこが面白い。
晩年は広告の世界で活躍した。
おっコロナ・ブックスでも出てる。
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