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【メモ】ニッポン戦後サブカルチャー史ⅡDIG #1 女子高生 制服 宮沢章夫 森伸之

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女子高生史

てよだわ言葉(明治時代)

よくってよ
いやだわ

お蝶夫人を連想するとよろしくてよ。(18:22~)

Shin Ace Wo Nerae! Ep 1 - YouTube

尾崎紅葉:異様なる言葉づかひせり(随筆「流行言葉」より)

隠語

消防自動車:チャイムが鳴ったらすぐ教室に入ってくる先生
白鳥(はくちょう):見た目は美しいが性格は意地悪 ←白鳥麗子は違う
ヤンキー:米国人転じてお転婆のこと
デコる:おしゃれすること ←明治のお嬢様から既に使っていたとは
内務省:お金のないこと
低空飛行:ビリで進級または卒業
二度びっくり:姿が良くて顔が醜い人
トリック:カンニング
ナイフ:ワイフがないといふ意味から独身男
ナフタリン:嫌な人のこと

ドレス風から袴へ。「はいからさんが通る」ですね。
1903年、堕落した女学生が叩かれる。
珍しい対象と同時に嫉妬で引きずり下ろそうという動き。
セーラー服へ。海外の水兵服を元に作成。

『少女の友』中原淳一 昭和の付録 お宝セット

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中原淳一とは葦原邦子の夫。わかるひとにはわかる。

戦後はセーラー服、詰襟主流

1960年代、高校紛争

東大紛争しか知らなかったが高校もあったのか。制服は「管理の象徴」と主張する生徒も。

70年代

なぜか斉藤由貴の「白い炎」がBGMに。スケバン刑事か。それにしたってお嬢からスケバンとはどえりゃあ極端な。何の因果かマッポの手先。
個人の好みとしては斉藤由貴南野陽子までやな。

制服逸脱論

制度から微妙に逸脱する面白さ。69年頃、女子の進学率が男子をやや抜く。高校進学率の推移は70年代後半~2010年代までほぼ横ばい。男子は女子より少し下回ってる時期有り(70~2000年代前半)

宮沢章夫「制度とは四角い箱のようなもの」

我々は箱に入れられると外に出ようとする力が働き、紛争が全国で起きる。飛び出して自由になりすぎたら面白いのか?人ってのはすっぽり箱に入っちゃうと面白くないじゃないですか。ひとりひとり個性を持っているからはみ出しますよね。はみ出した部分が「逸脱」なんですよ。その典型がスケバン。では外に完全に出ちゃったものがつまらないのか?そんなことはない。制服から私服に着替える背徳感が目的だったのではないかと、僕は考えるわけです。

俳優の魅力も、枠組みからはみ出した何か。だからセリフは守ったほうがいい。そこで勝手なことをやったところで面白いか。中にはいます。天才と言われる特別な人。一般的に考えると枠組みから個性が出てくるので、そのほうが面白いと思います。箱のことを思いついたのは俳優に対する助言の一つだったんですが制服にも言える。

森伸之

高校時代、行き帰り単語帳の裏に制服をメモっていた。

制服というフォーマットにいろんなバリエーションがある。大学の頃、考現学研究室というのがあって、そこで赤瀬川原平さんが先生をやってたんです。自分が今までやってたことは意識してなかったけど、考現学の一つだと気づいた。80年代の前半はブランドブームがあって、商品名とか場所が結構な重みで読者に届いてた。先生から直接クレームはなかった。学校がブランド化した時代に、生徒たちがブランドを意識しながら読んでた。

私学制服手帖 エレガント篇

私学制服手帖 エレガント篇

考現学 - Wikipedia

90年代といえばルーズソックス

全く違う物は違反になるが、サイズ違いはならないでしょ?的な。女子高生なりの知恵というか抜け道を最大限に生かしておしゃれを楽しむ。情報のハウリング現象でスカート丈がどんどん短くなり、ルーズソックスもどんどんたるんでいく。

※ん?この頃社会人だったんで知らなんだ。XL買い求めてたん?デカすぎじゃね?おらが街の女子高生の80年代制服(冬)は ダサい重い古臭いの三拍子。着こなしとか考える余地がなかった。

サブカルチャーというより、ほぼ制服の歴史を振り返る時間でした。選曲、安室ちゃんやら「世界中の誰よりきっと」「これが私の生きる道」懐かしすぎ。女子校育ち。今は共学になってしまってうらやましい。私の青春を返せ10代を返せ。完全な進路選択ミス。見た目にコンプレックスがあって新聞作ってた辛酸なめ子、自分とかぶる。「みんながみんなそうじゃないですよね、あの方が」って何よw

女子校育ち (ちくまプリマー新書)

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