別館.net.amigo

人生案内メモ、文字起こし、感想。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

SWITCHインタビュー達人達 宮沢りえ×リリーフランキー 思わずもらしたホンネ(抜粋)

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

しっぽを掴ませない男って印象が私の中で強くて。
どんなエロいブラックなことを考えてるんだろう、今一番共演したい人。

りえ:こないだスナックで初めて歌声聞かせていただいて。不覚にもキュンとして泣きそうになるぐらい。
リリー:マジですか。もっと歌えば良かった。メガネの上にりえちゃんが座ってて。曲がってるの直そうとしたら店の人が「え、でも宮沢りえさんがおしりで曲げたメガネって、レアじゃないですか?」って。

演じている感覚

リリー:「3人の子供を持つ良いお父さん」俺の現実から一番遠いファンタジー。殺人機の守銭奴のほうがまだ自分に近い。
りえ:リリーさんがテンション上がってるところを、目撃したことがないんですけども。
リリー:ないですね。
りえ:人の息の根を止める瞬間は、肉体もテンションもあげなきゃいけないじゃないですか。そういう時はどうやって・・相手が本当に憎いと思ってやるんですか?それとも
リリー:凶悪とか殺戮シーンは、やりながらどんどん楽しくなっている自分が居るんです。モラルとか常識を越えていく楽しさになってしまってる。
りえ:演じている「感覚」でやるんですか?
リリー:単純に楽しかったんでしょうね。
りえ:どこまでがお芝居でどこまでがお芝居じゃないか、全然わからなかったんですけども発するエネルギーって・・
リリー:今でもあまり人前に出るのは嫌だなあって。
りえ:最初に演じるお仕事ってなんだったんですか?
リリー:石井輝男っていう「キングオブカルト」って東映の監督さんがいらっしゃって。なんか、出ないかってことになって。映画の原稿書いてたので、その監督さん大好きだったんですよ。行ってみたら主役なわけで。石井さんにしてみれば、高倉健さん以外は皆同じ。終わったあとに言ってくれたのは「君はいい俳優だ。セリフ覚えてなくても、僕がOKって言ったら、涼しい顔で楽屋に帰る。それでいいんだよ。まずい役者は言うんだよ、もう1回やらせてくれって」
    君が涼しい顔で帰っていくのは、僕のことを信頼してるからだ、って。

盲獣VS一寸法師  [レンタル落ち] [DVD]

盲獣VS一寸法師 [レンタル落ち] [DVD]

  • 発売日: 2004/10/29
  • メディア: DVD

責任は負いたくないんです

りえ:私は演じることしかできなくて、40も越えると「ここまできっとできるだろう」と思われてるんじゃないかとか、そういうことの狭間にいてもがき苦しむときがあって。
リリー:プロフェッショナルな人が受ける期待って、責任も大きいじゃないですか。
りえ:責任は負いたくないんです
リリー:人間「責任」という言葉が一番嫌い(笑)俺とかピエールは、基本「蛭子枠」なんかふんわりして。お弁当の「ばらん」みたいな奴。食えないけど無いよりはある方がいい。
りえ:本当のお父さんみたい。連続ドラマだったんですけどなんかこう、お父さんみたいな
リリー:いくら連続ドラマとはいえ、蛭子さんが本当のお父さんに感じられるのは本物の女優さんですよ。どんなメソッドでそんな気分になれます?
りえ:そんな錯覚をし続けているんじゃないですか
リリー:自分が役として存在できるじゃないですか。
りえ:例えばベッドシーンで愛し合ってカットで終わるって、おかしいじゃないですか。
リリー:スタートもカットもない状態でコミットしていくしかない。
りえ:人に役作りどうするかって聞きづらかった。
リリー:舞台挨拶では適当に「奥歯4本抜きました」とか言ってるんですけど(笑)やったこたない。
りえ:うそ・・でしょ
リリー:俺が抜くとおかしいでしょ。監督に言われたら抜きますけど。言われたいんだな「心中一緒にしてください」とか言われたい。そんなロマンチックな事を監督さんに求めてる。
りえ:毎回そういう気持ちは監督さんに持ってるかもしれない。
リリー:心中する前に1回駆け落ちしたいんですよね。お世話になった人に後ろ足で砂かけながら「もう戻れないぞこの街には」って。駆け落ちなら南より北かな、漁港でアルバイトを始めるんですよ

SWITCH Vol.33 No.10 宮沢りえ「女優」

SWITCH Vol.33 No.10 宮沢りえ「女優」

  • 発売日: 2015/09/20
  • メディア: 雑誌
紙の月 DVD スタンダード・エディション

紙の月 DVD スタンダード・エディション

  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: DVD


リリー:全然最近文章書いてなくて。三島由紀夫さんとかどれだけ飲んでも12時なったら家帰って風呂入ってステーキ食って朝まで原稿書く。気合の入れ方半端ない。絶対できない。山田風太郎さんと中島らもさんって、2大酔っ払い作家の対談で共通してたのは「やっぱ酒飲んだら原稿かけないよね」って。あの対談読んで俺諦めた。文章かくのって、意外と知力よりも体力なんですよね。1回集中切れたらもうダメ。子供の頃よく絵の先生に言われたのは「瞬発力を培うまでの考えてる時間。1枚の絵を描くために考えてる時間の方が大切。描いてる時間に重きを置くな」。熟成していってる時間のほうが大切。仕事してる最中は、演じることも絵を描いてることも楽しいと思ったことはない。一瞬ですね。いいなと思ったのは。

りえ:苦痛だけでは生きていけないですよね?
リリー:よく女の人って「楽しそうに仕事してる人が好き」って言うじゃないですか。俺その女の人の言葉聞くと「この人不幸になるだろうな」と思うんですけど。俺楽しそうに仕事してる人嫌ですもん。もっと苦しみ、もがけばいいのに。
りえ:同感です。
リリー:仕事場で「楽しみましょうよ」って言ってる人が一番嫌   
    

逢う (講談社文庫)

逢う (講談社文庫)

リリー:夢と目標を混同してしゃべられてるから、夢をしゃべりにくい。弱った時に、女の人って一番近くの幸せにしがみつこうとするじゃないですか。でも星って、輝いてる星は近くにいるから輝いているだけ。遠い星ほど暗いから人は憧れない。一番手前でキラキラしている星は訝しい。人は街灯にたかるブヨのように明るいほうへ行きがち。目標は遠いほうがいい。