検察官、王妃がどんな罪を犯したというのか 述べてください。
検察官:はい。起訴状を読み上げます。白雪姫の美しさに嫉妬を募らせた被告人の王妃は、白雪姫を殺すことを決意。王妃はリンゴ売りのおばあさんに変装し、森で暮らす白雪姫に、毒を塗ったリンゴを食べさせ、殺そうとしました。白雪姫は、偶然そばを通りかかった王子に救われたものの、一時意識不明の重体に陥りました。王妃の犯した罪は、刑法第199条第203条の、殺人未遂罪にあたります。
被告人:まるで違います。わたくしは、白雪姫に会いに行ってなんかいません。
弁護人の意見はいかがですか。
弁護人:王妃は、犯人なんかじゃありません。無実です。
※マヤってるな確かに。
証人尋問
検察側証人 白雪姫
検察官:あなたは森で暮らす前、どこで暮らしてましたか?
白雪姫:お城です。王妃と一緒に暮らしていました。王妃には小さい頃からいつもいじめられていました。王妃は毎晩、魔法の鏡に「この世で一番美しいのは誰?」と聞いていました。
白雪姫はりんごが大好き。「滅多に手に入らないおいしいりんごだよ」と言われドアを開けた。りんごはこの世で一番好き。だが、食べた途端に胸が苦しくなり、意識が朦朧とした。もがき苦しむ姫を見ておばあさんは高笑い。その声は王妃の声だった。その後私は気を失った。気がつくと王妃の姿はなく、そばに王子がいました。
弁護側反対尋問
毒が回って意識が朦朧としていたんですよね?そんな状況の中でまともな判断ができるもんでしょうか?
白雪姫:王妃の高笑いは今も悪夢にうなされるほど頭にこびりついているんです。
事件前から王子のことを知っていたんですか?
姫:いいえ、その時が初めてです。お美しいだけでなく、運もお強いんですね
証人尋問:狩人
事件の半年前、あなたは王妃に何か命じられましたか?
白雪姫を森に連れ出して殺せって言われたよ
あなたはそれを実行しましたか?
何の罪もねえ白雪姫を殺すことねえじゃない。で、森へ逃がしてやった。
王妃には何と伝えましたか
白雪姫を殺したと嘘をついた。白雪姫が生きてるとバレたら、王妃に何をされるかわかったもんじゃないからな。王妃は、嫉妬と執念の塊みたいな人だってことは言える。あなたは王妃が白雪姫を殺すよう命じたことを、誰かに話しましたか?
ああ、白雪姫には言ったよ。
つまり白雪姫は、王妃が自分の命を奪おうとしていることを知ってしまった。王妃に特別な感情を抱いても、不思議ではありませんね?では事件の3日前についてお伺いします。あなたは森の中で何か見たそうですね?
森で狩りをしていたら、白雪姫を見かけたよ。
白雪姫は何をしていましたか?
若い男と切り株に腰掛けて、おしゃべりしていたよ。
ほぉ。若い男の人はこの人ですか?
あぁ。ようく似てるねえ。
あなたはこの人が、白雪姫を助けた王子だということを知っていましたか?
白雪姫と王子は、事件前から知り合いだったのか?ではなぜ「初めて会った」なんて嘘をつく必要があったのだろう
被告人質問
犯行に使われたリンゴについて伺います。リンゴには、あなたの指紋は一つもついていません。
王妃:当然です。私は触っていないのですから。
ところが、犯行に使われたケープと付け鼻には、あなたの指紋がついていた。これは一体どういうことでしょう?
当然ですよ、わたくしの持ち物なんですから。
それであれば、あなたの指紋がついていて当然だ。ではなぜそんなものをお持ちになっていたのでしょう?
お城で行われる仮装パーティー用に買ったんです。今年は魔法使いの仮装をする予定でした。
ではなぜ、あなたの仮装パーティー用の衣装が犯行に使われたのか?
誰かがこっそり部屋から持ち出したのよ。事件があった夜、夕食を食べ、お茶を飲んでいたとたん、すごい眠気が襲ってきたの。それで朝までぐっすり。誰かお茶に眠り薬でも入れたんじゃないかしら。
誰かにハメられたんですね??あなたをはめたのは誰か、思い当たる人がいますね?
さあ誰かしら。お城の者は皆わたくしのことを嫌っていますから。でも白雪姫の事は皆大好き。昔からあの子の言うことはなんだって聞くのよねえ・・
※白雪姫とお城の人が手を組んで、王妃を殺そうとしたなら? 王子もその仲間?
検察側反対尋問
事件があったとき、あなたが朝までぐっすり眠っていたのを証明できる人がいますか?
いいえ、おりません。
アリバイはないということですね?ところであなたはりんごがお好きですか?
好きではありません。
あれえ、おかしいですね。あなたのパソコンの検索履歴を調べたところ、事件の5日前に「おいしいりんご」と検索したところがあったんです。
※青森産、安曇野産、見分け方が出てくる。
りんごが嫌いなのに、何故調べたんですか?
わたくしがたべるためですわ。ほんとはね、りんごが大好きなの。でも白雪姫と同じものが好きだなんて、わたくしのプライドが許さない。だからこっそり取り寄せたの
白雪姫:そんなの言い逃れよっ!!そのリンゴを私に食べさせたのよ!!
静粛に
白雪姫:んもうっ!!認めなさいよっ!!このババア!!!
以下乱闘