【人生案内】残酷な写真 頭から離れない 最相葉月さんの回答

イスラム国の残酷な写真を見せつけられた（抜粋）

40代パート女性
イスラム過激派組織による日本人人質事件の残酷な写真を見せつけられ、耐え難いほど苦しんでいます。パート勤務から帰る途中、バイトの男子学生が「見てみて！」とスマホを近づけてきた。軽い気持ちで覗いてみたら、2番目に殺された方の、修正されていない残酷な映像でした。
帰宅後、夫は「分別のない子供がしたこと。日本中で同じ目に遭っている人は多いだろう　忘れるしかない」と慰めてくれました。
私は残酷なニュースなどに耐性がありません。
その日以来、あの映像が頭から離れられなくなり、食欲もない状態。
男子学生の軽率な行動には怒りを覚えますが改めて注意する気にもなりません。心の持ちようをお教えください。

残酷なニュースに耐性のある人は、どれぐらいいるのか

無修正の動画がTwitterやLINEで拡散され見てしまったうちの坊主（17）しばらくショックで眠れない日が続いた。
かなり経って教育委員会から「イスラム国の動画を見た生徒や、話題にした生徒への対応」について文書が回ってきた学校も多い。
ところで、イスラム関連を検索しているうちに、知らず知らずウイルス感染し、スパムツイートをまいてしまった人もいるだろう。一時期タイムラインが、かなりひどかった。
この相談に出てくる「見てみて」バイト学生はその後ウイルス感染したかもしれず。

ほとんどの人間は残酷な映像に耐性がないし、ましてや見たからといって動物や人を殺そうなどとは思わないはず・・だった。中３が小学校で飼われているヤギを殺そうとした事件は、ついこの前のこと。

回答者は違えど

最相葉月さんの回答（抜粋）

増田明美さんと比較して読んでみたい。

ネットが身近になり、無修正の写真や動画に不意を打たれることが珍しくなくなりました。今回のような不可抗力の場合、なすすべはありません。

苦痛を取り除くことはできませんが、別の感情に変えることはできます。

その人の名前を思い出してください。２番目に殺されたかた　ではなく後藤健二さんです彼がどんな人生を歩みどんな仕事をしてきたか、著書や報道で知ってください。志半ばで命を奪われた悔しさ、怒り、残された家族の悲しみに思いを致して下さい。動画が世界中に拡散されて半永久的に残る家族の苦しみを想像して。
その死を無駄にしないためにも、私たちは後藤健二という名前を絶対に忘れてはいけない
後藤さんだけではなく
犠牲者一人ひとりに名前があることを忘れてはいけないのです。
名前を胸に刻むことで、耐え難い苦痛は彼らを悼む気持ちと平和への祈りに変わると思います。

突然の不可抗力で芽生えた感情は、忘れることができない。

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