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【Eテレ】岩井俊二のMOVIEラボ 庵野秀明 樋口真嗣 岸野雄一 #1 SFの原点

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この1作「2001年宇宙の旅

岩井:SFと言って最初に浮かぶのは「エイリアン」ですかね。
   シリーズは全部で5作。意外と嫌いなものはないけど、世の中的には
   「だんだんひどくなっていった」と。自分なりには楽しんでいた。
   最初、一本目が一番好きで。
樋口真:学校に「SFの先輩」がいるんですよね。研究会みたいのやってて
   「これはSFだ」「これは違う」って裁く。
   宇宙戦艦ヤマト」「スターウォーズ」はSFではない、とか。
   すごい厳しい。
   俺たちの好きなものはSFじゃないのか、じゃ何ですかって聞くと
   「2001年宇宙の旅」だ、と。
それがなかったら多分見てないですよ。
庵野:昔はそういう人が多かったんですよ
岸野:SFは「スペース・ファンタジー」であって
     「サイエンス・フィクション」じゃない
とか。
樋口真:今見ても「2001年宇宙の旅」って隙がない
   キューブリックが亡くなって、遺族がいろんな資料を解禁するようになって
   現場の写真でカチンコがあって、セットの見切れとか
   木で出来てたりするとなんか嘘に見える。
   あれだけ異質な完成度のSF映画ってない
岩井:色付きの食事が出てきて、ペースト状の。
   スプーンですくった時にポロッと行きそうでいかない。
   無重力のはずなんだけど。それぐらいわかんない世界。
   どうやったんだろうって。

樋口真:効果音の使い方。リドリー・スコットもあのへんから音楽なし
    セリフ抑えても状況音思いっきり乗っけていいやっていう
    あの音の分け方。むしろ映画的になってる。<< 

メイキング・オブ・2001年宇宙の旅

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庵野秀明が影響を受けた作品

岩井:「サンダーバード」「キャプテンスカーレット」「謎の円盤UFO
    あのメカニックって、大好きなんじゃないですか?どうですか
庵野:やっぱしびれましたね
   三作は、世界観がいいですよね。
   人形のキャラクターの世界に、あれだけリアルなメカ描写が入ってるギャップが。
   あのへんは「ウェザリング(消し)」、「マーキング」です。
   メカに汚れが入って、使ってる感があるのと、デカール(シール)が貼ってる。
   あとは発進シーンの段取りの多さとか。まさか発信をするのが見せ場になるとは。

樋口真:あの間、時間が止まりますからね。
庵野サンダーバード1号が発信するまで、1分ぐらいかけてる。
   あれはすごいですね。いろいろと影響を受けてる。


サンダーバード OP(日本放送当時版) &amp; ED - YouTube
樋口:あの当時の、デレクメティンクス、特撮監督。
   彼がメカデザインをやってる。スケッチを見ると、NASAの開発機とかをモロパクリしてる。
庵野:リフティングボディとか
  (胴体の形状を工夫することで機体全体で揚力を得られるようにした航空機)
   未来的にデザインしていくセンスが良かった。
   1号が発射台に降りるまでに、90度くるっと回ってる。
   常にサンダーバード1が画面に映るようにやってるので、切り返しても映る。
   緻密な中にも豪快さがあるのがデレクメティンクス。
   大人になるとつっこみどころ満載なんですけど
   子供の頃はただひたすらしびれる。絵の迫力があればいい。
   理屈はある程度無視してもいい。

※視点を変えてのトーク、後半部分はまた後ほどまとめます☆
6回シリーズ。これはすごい。