近年、喪中はがきをもらうことが増えた件
今年は特に、亡くなる親戚や知人が多かった。
自分もいつこの世からいなくなるか、それは近い将来なのかまだ先なのか。いずれにしてもいつかは死ぬんだということを、お世話になったひとを見送るたびにひたひたと感じる。
この夏、遠方に住む親戚が亡くなっていた。夫の叔父。夫は子供の頃、とてもお世話になり、かわいがってもらった。我々の披露宴にも来てくれたし、毎年、賀状のやり取りを欠かさなかった。
高倉健じゃないが、亡くなるイメージとは程遠い人物だった。何年に一度かしか会うこともないのだがすげー元気なジジイだった。
ところがこちら側に住む人間は、先週喪中はがきをもらうまで誰一人、叔父が亡くなった事実を知らなかった。だからずっと病に伏せていたのか、或いは急死なのか。電話して尋ねるのもなんとなく非常識な気がしてためらっている。なぜこちらからの連絡をためらうかというと、表向きはうまくいっていても親戚特有のゴタゴタが何年も続いていたから。
しかしお世話になったことには変わりないので何か贈ろうと思いついた。ふと笑点を見ていると、いつものように毎日香のCMが流れてきた。※追記:2018.10.5 当時は笹野高史がCMをしていた。現在は中村梅雀。
そうだっ!線香を贈ろうっ!・・・としたが
笹野高史ってなんであんなに説得力のあるハゲなんだろう。「贈るべきですよ」じゃなく、さりげなく「そうしてますよ」と言える稀有なオッサン。「どうですか」なんて一言も言ってない。
でも他の人たちはどうしているのだろう。ちょっとググってみた。
喪中はがきをもらったら 文例 喪中はがきをもらったら 香典 喪中はがきをもらったら 年賀状 喪中はがきをもらったら 線香 喪中はがきをもらったら 寒中見舞い
なんだよラップかよこれ。
誰か曲つけなよ。「喪中はがきをもらったら」
教えて!gooも知恵袋もズタズタの回答。
線香 でググると
お線香屋さんの宣伝文句に惑わされないようにしましょう。やめたほうが賢明。仏壇なしや線香嫌いのご家庭もあります。せいぜい銘菓に一筆添えるぐらいがベスト。/b>
そして実際にもらった側の意見として一生かかっても使い切れない ←複数頂いた模様
アパートで焚くのもアレなんで、せっせと墓参りで使っている ←そんなにしょっちゅう墓参り行けない。
※「アレ」とは、火災予防の観点、住宅は密閉度が高いので家中に香りが充満、家族にアレルギーがいるなどを指す。
贈る相手の目安
・本来ならお葬式に参列したり、お参りに伺わなければならない相手に限る。
何枚も喪中はがきが来ても、自分なりに基準を持つのが肝要。
結論
一筆書く事にした。
年輩だから線香でもいいんですよ別に。ただ、個人的な感情として思い直しただけ。贈り物は、いきなりもらうとびっくりしまさぁね。寒中見舞いが無難かなと。なんて書こうかな。書かないと、来年以降賀状のやりとりが無くなるだろうな。喪中はがきがきっかけで、以降年賀状途絶えちゃった人が結構いるんだ。
年賀状を書くのが、年々億劫な件
・「やめたいと思うようになった理由」が同じ。
この先会うこともない(であろう)人々が増えた。「今年こそ飲みに行こう」そう書き続けて10年以上経過。もう一生、彼女とは飲みに行けないかもしれない。
ひとこと近況報告が苦手。
テンプレート印刷だけじゃ味気ないので、必ず2~3行添えていた。でも「子供の成長ぶり」がメインで、自分がどうなのかは端折っている。ブログを長距離走に例えるなら
はがきや短いメッセージは短距離走。気の利いた一言が書けずにかなり長い時間苦しい思いをする。ここ数年ずっとそう。なにか書かないと「心がない(こもってない)」と思われそうで。実際に一行も手書きのない賀状をもらったり、毎年同じ文章をコピペして寄越してくる賀状が嫌いなのだ。自分のことは棚に上げて、なんてこったい。
坊主が小学校入学までは写真を撮ってハガキにしていた。子供のいない人には複雑かつ迷惑だっただろう。なぜ写真はがきにしたかというと、必ずしも手書きを添えるこたぁないから。それだけだ。
それにしても面倒な作業だ
内心面倒だと思ってると、ハガキにもにじみ出る気がする。ここ数年、義務としてやってるので「心」がない。
年賀状はヤメ!と思った矢先、プリンターが壊れた
やったー!!壊したわけじゃない。母が「ちょっと年賀はがき印刷して」とハガキごっちゃり持ってきたとき発覚した。印刷できない。色が出ない。
結論
ウチに届いた先着順に返します。年賀状は、あらかじめ郵便局でいつもより少なく購入。ほぼ寒中見舞いで出す。
今週のお題「年内にやっておきたいこと」〈2014年をふりかえる 1〉
こうして徐々に人間関係を整理していこうかと。モノだけでなく、ヒトも整理しておきたい。自分のために。年内に。
年賀状でしか付き合いのない人がいるんだけど、今ふと、このまま死ぬまで「今年こそ飲みましょう!」って書き続けるのかな、って思って地獄みたいな気持ちになってる。
— 深爪 (@fukazume_taro) November 24, 2014