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新編国語総合(東京書籍版):鷺沢萠、渡辺美佐子、角田光代、福岡伸一が掲載されてて驚いたでござる。

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新編国語総合

息子高1の時の教科書

机の上に無造作に放ってあった。教科書ガイドだと「現代文編」「古典編」に分かれている。教科書は1冊にまとめてある。

ルリボシカミキリの青/福岡伸一


瞬く星は、風にかき消されそうだけど、僅かな輝きは失われることがない。
でもその光は果てしなく遠くにある。君はその時の、そんな気持ちを忘れないでいてほしい。
それは時を経て、繰り返し君の上に現れる。
それはいつか読んだ小説の中にもあったし
山崎まさよしの歌の中にもある。

教科書に「山崎まさよし」!!(1971~ ミュージシャン)←注釈付きである。
これ、なんの歌だろう。
あくまでも想像だが「Passage」かな。

山崎まさよし / Passage - YouTube

「現代国語は好きだけど授業は退屈」な生徒だった自分。

「その時の、そんな気持ち」とは、「どのような気持ち」か
「この世界のありようをただ記述したかったのだ」とはどういうことか説明しよう

30年前高校2年生やってましたが「そんな」出題傾向が嫌いだった。
だいいち「そんな気持ち」とは「どんな気持ち」か「どういうことか説明しよう」・・なんで??
感覚的なことにいちいち説明つけんのかよって疑問があったなぁ。当時も今も。

ほおずきの花束/鷺沢萠

2004.4.11没
鷺沢萠 - Wikipedia

高校生は定期券や財布を落とす生き物。管理が悪いのかヒューイ・ルイス を聴いてる最中にヘッドホンステレオが壊れてしまう。夏代の日頃の行いが良かったのか、財布は老人が拾って警察に届けていた。中身は何一つ抜き取られていなかった。

鷺沢萠と同い年。「帰れぬ人びと」「大統領のクリスマスツリー」「ケナリも花、サクラも花」若い頃ずいぶん読んだ。後出する角田光代とも同学年。そんなふたりが教科書に載っているなんて。それにしても何故自殺したのだろう。なぜ。

りんごのほっぺ/渡辺美佐子

初恋の相手、水永龍男君は昭和20年8月6日、建物疎開に出かけたまま戻らないことをテレビのご対面番組で知らされる(爆心地だったため亡くなったことになっていた)

渡辺美佐子といえば「ムー」ムー一族」最近だと「舟を編む」「なるようになるさ」※2020年現在、87歳。
ami-go40.hatenablog.com

角田光代「待つということ」

もちろん教科書に「八日目の蝉」は載らないだろう。載るといいのに。

ほかにも

佐藤雅彦いしいしんじ俵万智黛まどか

「B面の夏」B面から説明せねばなるめぇ。「サラダ記念日」与謝野晶子の句の隣に載っていた。いしいしんじ果物屋のたつ子さん」も収録。

私らの世代から今も載り続けている作品に田宮虎彦「沖縄の手記から」大岡信折々のうた」古典は昔も今も枕草子徒然草

読み応えのある教科書だが試験対策になっちゃうと面白くもなんともない。よほど退屈な授業だったのか、坊主は時折自分の名前を何度も書いて睡魔と闘っていたようだ。