別館.net.amigo

別館.net.amigo

メモ代わり。ジャンルも気まぐれ

Eテレ スーパープレゼンテーション ブックデザイナー チップ・キッド

Designig books is no laughing matter.OK.it.is.
本をデザインするのは笑い事ではない・・・なんてね。
(最初にパフォーマンスしたのは)レディー・ガガ的なマイクのせい。
スタンドマイクがスピーチの基本じゃなかった?
こんなものつけたら チャラくなっちゃう!
話がそれてしまいました。
私は25年にわたりほんの装丁を手がけてきました。
印刷した紙をとじた、アナログな本のことです!
きっかけは偶然。ペニシリンの発見と一緒ですね。
本当はNYの大手デザイン事務所に入りたかったんです。
86年の秋に面接をたくさん受けたのですが、唯一受かったのが
出版社のアートディレクター助手の仕事。それを蹴るほどバカじゃなかった。
幸運な巡り会わせだった。物語の見た目を考える仕事だとすぐにわかった。
世界トップクラスの物語工場なんですよ。
物語の題材はさまざまで事実に基づくものもあり
どんな物語であれ、外見は必要だと。
分け入る世界の第一印象を読者に与えるのです。
装丁家は物語に夢を与え 両方の要素がうまく溶け合うようにする。
大学でグラフィックデザインを学んだのですが、初日に講師が
黒板にりんごの絵を描き、下に「りんご」と書きました。
絵を隠して文字を見せるか、絵だけを見せるか。
両方はダメだと説明したのです。
見るものを馬鹿にしてることになる、と。それはダメだ。
やがて仕事で、その原則を実践し、2冊の本を同時にデザイン。
キャサリン・ヘプバーンの自伝、マレーネ・ディートリッヒの伝記
前者は会話調。まるで実際に彼女の話を聞いているような気持ち。
後者は娘が見てきたことを綴った伝記。
前者は言葉で後者は絵。どちらも内容に忠実な形。彼女らけんかしないといいけど。

●「ジェラシックパーク」
古代の琥珀から恐竜のDNAを採取。天才!そりゃいい
NYは恐竜だらけ。博物館に化石を観にいき、
売店で買った本のあるページに惹かれた。ノープランで図を複写してみた。
トレーシングペーパーに複写ペンで描き、やりすぎの一歩手前でやめたんです。
恐竜が出来上がるのを見ている、その感覚を再現した絵になりました。
公園の看板風。時代の最先端を行く著者にも見せた。
Wow!Fucking Fantastic Jacket.
←すげぇ!マジすげえいい絵じゃん!
届いた時はほっとしました。懐かしい。
映画会社からうちの法務部に電話があり、
この絵の権利を買い取って、場合によっては使いたい、と。実際使った。
すごい映画だったし社会現象にまでなったのは興味深い。
(画像検索で恐竜のタトゥーが出てきたが)私じゃないですよ。

Jurassic Park: A Novel

Jurassic Park: A Novel


装丁家は読者 出版社 そして特に著者に対して責任がある。
本を見たとき、これを読まなくちゃ!と思わせるのが仕事。

●デビッド・セダリス「すっぱだか」

Naked

Naked

・ヌーディスト村の体験記。自分の体のコンプレックスの根源を探る旅。
そこで、パンツの写真の帯をつけ、脱がせるようにした。
想定外のディープなことに・・・
著者はこのデザインに大満足。
※表紙の悪乗りしたち●このらくがき・・・
●オーガステン・バロウズ「Dry」
20代のころ、彼はやり手の広告マンで重度のアルコール依存症

本人に自覚はなかったが、同僚は彼に
「リハビリ受けないとクビになって死ぬぞ」と。
私はタイポグラフィーの基本に逆らおうと考えた。
学校ではまず言葉の意味を視覚的にあらわすことを学びます。
この本ではその逆をやろう。
アルコール依存の患者が平気でウソをつく感じを出したかった。

・やり方はいたってシンプル
水性インクでプリントアウトし、その紙を壁に貼って水をぶっ掛けるだけ。
印刷所でグロス加工したらかなりリアルな滲みに。
発売直後、彼は空港の書店でどんな人が買うのか観察。
ある女性がこの本を怪訝そうに見てレジに持って行き、
「これ、汚れてますよ!」
店員「全部汚れてたんですよ」
印刷所がいい仕事した。
手塚治虫「ブッダ」

Buddha, Volume 1: Kapilavastu

Buddha, Volume 1: Kapilavastu

Buddha, Volume 1: Kapilavastu

Buddha, Volume 1: Kapilavastu

物語を俳句にしたもの。
手塚治虫がブッダの壮大な人生を描いた作品で全8巻並べると面白い。
(背表紙の)ブッダがだんだん年齢を重ねていく。
・Orhan Pamuk「My NameIs Red」

My Name Is Red (Vintage International)

My Name Is Red (Vintage International)


難解でした。
16世紀オスマン帝国の宮廷画家たちの陰謀、殺人。
当時の様子を描いた絵を再構築してデザインしました。
本棚に入れると(背表紙が)密会する恋人たちだ、引き出してみよう。
皇帝に見つかり、さぞお怒りのことでしょう。
(引き出しながら)あっ、皇帝が危ない!
このあとどうなるか知りたくて本を開く。
これはキンドルじゃ無理!
電子書籍の利点は、使いやすさ、利便性、形態性。
でも伝統や感覚的な体験は失われます。
実物である安心感や情緒は失われる。

アップダイクは自分の本が出るとまず匂いをかいだそうです。
紙やインク、小口のにおいを確かめた。
私もipadは好きですけど、機械のにおいをかいでもしょうがない。
今きっと開発者がメールしてる、”次はにおいの出る機能だ”
村上春樹1Q84
実際とは微妙に異なる世界、似てるけど違う。
並行する世界。本とカバーの関係性にも通ずる。
・あわせ技
種類の違う紙を合わせ、画像を半透明の紙に印刷し
逆のデザインの厚紙の表紙に重ねる。
内容を知らない人にもパラレルワールド感が伝わる
頑張って運も見方すれば、アートがビジネスになるんです。


1Q84

1Q84

昨年放送があったのかな。

 

 

 

 

 

 






 

 








 

 

 

 

 

広告を非表示にする